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小学生は塾のテストの順位が悪いと勉強のやる気をなくしやすいの?

小学生は塾に行くのをやめておいたほうがいいよーという理由の1つに順位がつけられることで、やる気を失うというもの。

確かに進学塾と言われるようなところでは模試などで順位がでます。

塾によっては上位数人の点数と順位が掲示されるところもあります。

順位がでると子供たちはやる気を失ってしまうのでしょうか。

今回の記事では、子供たちは塾の順位が悪いと勉強のやる気を失ってしまうのかということについて書いてみたいと思います。

塾のテストの順位と勉強に対するやる気って関係あるの?

小学生が塾に行くことについては賛否があります。
今回考えてみようと思ったのは、塾内の順位が悪いとやる気を失ってしまうのかということについてです。

小学校ってテストを受けても順位が配られることはありません。
と、いうことは塾に行ったり、なにかしらの模試を受けることがなければ自分の順位を知らずに中学生になるということになります。
ただ中学生になると、順位は学校によってははっきりでますし、はっきり順位がでなくても度数分布が配布されることによっておおまかな順位が分かることがほとんどです。

ということは、中学で順位が悪いということを知ってやる気を失うのでしょうか。

そもそも順位が悪いとやる気を失うのか

そもそも、気になるのは順位が悪いと子供たちってやる気を失うのかということです。
中学生の子たちに模試などを返却したときの様子を見ると悪いからやる気を失うということはあまり起こらない気がします。
むしろ成績が下がってしまったときは、どうしたらいいか相談に来るという子が多い気がします。
この辺りは子供たちと先生との距離感もあると思いますが、点数が悪いことですぐさまやる気を失うということはあまりない気がします。
これは小学生の模試などを返却したときの反応も大体同じです。

もちろんこれには個人差が大きいです。
順位が悪いとシュンっとする子もいますし、特に気にした様子を見せない子もいます。
しかし、順位がよくないから、下がったからとやる気がないという状態になった子って見たことがありません。
その場は感情が動きますが、基本小学生って真面目なのか、よく勉強してくれます。

順位が悪いからやる気を失うのって…

順位が悪いからやる気を失うということは、あまりないと思います。
順位が悪いということにどういう意味を付け加えるのかということによって反応が決まってくる気がします。
順位が良くない、という事実はあるわけです。

嘆いても変わりませんし、嘆く必要もないはずです。
今現在の自分の姿というだけですからね。
じゃ、順位が悪いなら、これからどうしようかと考えていけばいいだけなんですよね。

順位が悪いからダメだ!という価値観をどこかでgetしてしまうから、やる気って失ってしまうのではないでしょうか。
例えば順位が悪いことで叱られたり、その時に言われたことからやる気を失ってしまう気がします。
順位が悪いって、誰の身にも起こりますよね。
悪かった人はやる気を失い、良かった人はやる気いっぱいになるというわけでもありません。

順位が悪いということに意味を付け加えていくことで、自己否定になり、「もう無理」となるのではないでしょうか。
具体的にいうと、
「こんな順位をとってしまうなんて、頭が悪い」
なんて意味を付け加えてしまうと、勉強に対するやる気が出るとかなくなるなんて問題ではなくなってしまいます。
もう、自分が勉強しても順位が上がることはない、頭が悪いんだからということになってしまいます。

こうなってしまうと「自分の位置を知るための順位」が、「自分がもう勉強ができるようになることがないことを立証する材料」になってしまいます。
順位をどう考えるのかということで随分と反応が変わってくるのではないでしょうか。
順位はあくまで自分が今どのくらいのところにいるのかを見る指標だとお子さんに教えてあげておくと、いいかもしれませんね。

小学生の子供を塾に行かせるタイミングはいつからがいいの?

塾の順位をみて、お子さんを叱られる親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
「なんでもっと頑張らないの?高いお金出しているのに!」なんて思うと激高してしまうこともあるかもしれません。
そうやって叱るときの何気ない言葉が順位に意味を持たせ、もう頑張っても無駄、無理!と思わせてしまうこともあります。

塾に行って順位が悪かったとしても、ただの1つのデータでしかありません。
順位が自己否定になるようなことを言わなければ、やる気を失ってしまうということにはならないのではないでしょうか。

学校でも…

学校のテストでは順位が明確には出ません。
しかし、子供たちって結構自分の位置を知っているように思います。
大体、○○ちゃんは頭がいい、△△ちゃんは頭が悪いくらいは認識があります。
同様に自分がどれくらいできて、どれくらいできないのかって、意外と分かっている気がします。

模試や塾で順位が分かったからやる気を失うということはあまりないのではないかと思います。
逆に考えると、そのまま自分は勉強ができる方だと思っていて、後にできないことが判明した方が痛手となることもありますよ。
「臭いもの」にはフタをするではなく、実質的なところを考えると、「臭いもの」は早めに分かるほうがいいのではないでしょうか。
できると思い込んでいて、中学などで実はできないと気付いた日には…
どうせできないことが分かるなら早めに分かるほうが対処はしやすいものです。

この辺りは考え方なのかもしれませんが、早めに自分の実力などに気づいて、どうやってやっていくのかということを考えた方がいいと思いますよ。
希望ばかり持たせても…と思ってしまいます。

小学生の塾を変えるタイミングはいつ?成績が上がらないのは塾のせい?

まとめ

今回は、小学生の子供が塾で順位が悪いとやる気をなくしてしまうのかということについて書いてみました。
順位そのものででやる気を失ってしまうという子は少数派ではないでしょうか。
やる気を失わせるとしても、やる気を失う原因は数字そのものではないことが多いと思います。
順位の数字が原因で、勉強のやる気をなくすのではなく、その順位に違う意味を見出すことで自己否定にはしってしまいやる気を失ってしまうのではないでしょうか。

模試の数字や、塾内テストの数字はただのデータです。
あくまで今後どうやって成績を上げていくかということについて考えたり、目標にしたりするものであって、お子さんを否定するためにあるものではないと思います。
せっかくのデータ、しっかり利用して成績向上に結び付けていきたいですね!