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小学生から塾に通わせると自立して勉強が出来ない子になってしまうって本当?

小学生を塾に行かせるか…

悩むところではありますよね。

行かせるのもただじゃないし…

小学生を塾に行かせることに反対だという方や、害になるという方もいらっしゃいます。

塾に行かせると、自分で勉強できなくなるなんて話があったり、塾で順番がつけられると負け癖がつくなんて話もあります。

高いお金を払ったのに、効果がないどころか、まさかの害にしかならなかったとなるのであれば嫌ですよね。

果たして、小学生が塾に行くことってあまりよくないことなのでしょうか。

今回は、塾に行くと自分で学習することができなくなるのかということについて考えてみたいと思います。

塾に行かせると自分で勉強ができない子になるって本当?

一般的な学習塾のイメージは、授業があり、宿題があり、テストがあるという感じでしょうか。
基本的に子供たち自身で勉強内容を決めるところはありません。
塾の時間割、カリキュラムなどの予定によって勉強していくことになります。

こう考えてみると、確かに自分で何をするか考える学習って難しいのかもしれませんね。
こういう学習をしていくと、自分で勉強することができなくなってしまうのでしょうか。

自分で考えて勉強するってどういうこと?

そもそも考えたいのは子供たちが自分で内容を決めて勉強するという機会があるのかということです。
勉強を強制する機関って塾だけではありません。

学校も小学生に勉強することを強制する機関です。
学校も好きなことをしていいですよ、という場ではなく、時間割があり、授業があり、宿題があります。
そもそも自分で選択して勉強するようにはできていません。
「今日は国語をしたくないから理科をしよう」
と、子供が自分で勉強することを決めるなんてことはできません。
最近ではアクティブラーニングなどの試みがあるようですが、子供たちを自由にしておき、勉強をするのか、しないのかという選択権が与えられているという話は聞きません。
本当に自由のもとで選択することがいいことなのであれば、学校に行くのか行かないのかというところから選ぶことになるのでしょうか。
もし、強制することで、勉強することができなくなるのであれば、塾に行かずに学校にいっていても同じ現象が起こるはずです。

自分で判断してって小学生には難しい…いや大人だって…

子供たちは、自由にさせていると勉強するようになるのでしょうか。
そもそも勉強が必要なのかというところから問題になるのかもしれません。

難しいのがこの判断を小学生にさせるというところ。
ほとんど社会についての知識もない状態で小学生が勉強が自分にとって必要なモノなのか、そうではないモノなのかを判断するということはまず無理でしょう。

親御さんの場合はどうでしょうか。
必要な知識であれば自身で勉強しようと思いますか?

仕事に直接関係してくることなら、勉強する!という方が多いのではないでしょうか。
しかし、それが別の分野のものだったらどうなりますか?
日常生活においてそれを使う機会はほんのわずかな回数だとわかっているもの。
例えば法律関係の知識。
身近なところでは道路交通法だとか民法、もっと言えば憲法を知っていますか。
政治の知識でも必要ですよね。
必要ないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

お子さんから見ると、学校で習う知識はそんなに必要ないと感じるモノではないでしょうか。
社会に出た大人の立場から見ると、実際には必要な知識だと思います。
でも、お子さんからすると必要な知識とは思えない、これが現実ではないでしょうか。

良かれ悪かれ小学生が自分の行動を全て決めたほうがいい?

好きなことであれば集中してする。
確かにそうなんですよね。
子供は遊びやゲームにだと夢中になれます。
大人だって、時間を忘れて1日中遊びやゲームはできますよね。
しかし、勉強の場合はどうでしょうか。
我を忘れて1日中できそうですか?
私には無理ですね…
勉強ってあまり楽しくないんですよね。
できることならしたくない、というのは、子供だけでなく大人もそうではないでしょうか。
残念ながら…

本当に好きなことをしていいよと言った場合、小学生は何を選ぶのでしょうか。
勉強を選ぶ子はどのくらいいると思いますか?
私だったら、小学生のときに、行動を選べるような環境であれば、遊びを選ぶでしょうね。
外で遊んだり、ゲームをしたりといった感じになるでしょう。
もし、勉強することを選ぶなら、言葉では強制されていないけれど、やるべきだというよくわからない無言の強制力を感じたときでしょうか。
空気というんですかね。
勉強を選ぶのはそんなときくらいだと思います。

そう考えていくと子供たちが勉強するようになるスタート地点ってどこなんでしょう。
自由に好きにできる環境ではなかなかスタート地点に立てない気がします。
親御さんが子供のころを思い浮かべてみたらどうでしょうか。
勉強できそうですか?
自由にしてそのまま大人になって困らないでしょうか?

自分で勉強する内容を選ぶということは大切なことだと思います。
しかし、塾に行ったからといって自分で勉強する内容が決められない子になってしまうということは考えにくいのではないでしょうか。
意外と子供たちって大人のいいなりという感じではないですからね。

まとめ

今回は、塾に行くと自分で勉強できなくなるのかということについて考えてみました。
確かに塾に行くと勉強するように、強制される要素はあると思います。
しかし、強制されたからといって自分でできなくなるということはないのではないでしょうか。
もしそうであれば、学校に通うことで同じことが起こると考えられます。

本当の意味で自由であれば、字が書けるようになるのはいつになるのでしょうか。
計算はいつできるようになるのでしょうか。
この自由というのは、程度問題になると思うのですが、完全に自由もよくないでしょうし、全く自由がないのもよくないと思います。
やはり適度な強制と適度な自由というのが大切なのかもしれませんね。

この記事を書いていて不思議に思ったのが、学校と塾へ行くことへの強制力です。
学校は基本的に行かないといけないといけませんよね。
塾は行かなくてもいいですよね。
そういった観点から見ると塾に行く子たちは塾に行くと決めていくんですね。
本当の意味でのスタート地点では塾のほうが自由なんですよね。

あ!?別にだから塾がいいとかって話じゃないですよ。
塾に行ったほうがいいのかということは、親御さんとお子さんでしっかり話して決めるといいのではないでしょうか。