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時速から分速や秒速から時速のような速さの単位変換ってどうするの?

時速を分速になおしたり、秒速を時速になおしたりする機会は結構あります。
単純に問題文の指示で単位を変える場合もありますし、文章題の答え方として単位を変える必要があることもあります。
やはり単位変換をきちんと理解しておいた方がいいですね。
「時速を分速にするときには・・・」、「秒速を時速にするときには・・・」と教えてしまうのは簡単です。
しかし問題を解くときに都合良く思い出せる訳ではないのでいくらやってもできないということになりがち。
できることなら、単位換算の仕方を覚えるということではなく、普通に見れば分かるというようにしておきたいところです。
単位変換のコツがつかめれば、丸暗記してしまうよりも意味が分かる単位換算の方がかなり易しくなります。

今回の記事では時速を分速や秒速に変えたり、分速を時速や秒速に変えたり、秒速を時速や分速に変えたりする考え方について説明してきます。

時速から分速や秒速から時速のような速さの単位変換の仕方って?

速さの単位変換の仕方は学校や塾でも覚えさせることが多いです。
この記事では丸暗記をせずに普通に考えたらできるようなやり方をしていきますね。
時速、分速、秒速などの速さを求めるには?

前提となる知識は、「時速」、「分速」、「秒速」の意味です。
速さの単位の意味や表し方はきちんと意味をつかんで覚えましょう。
これが分からないと結局丸暗記となってしまうので、お子さんが分からないという場合は下の記事から見ていくのがオススメです。
速さの意味って何?時速、分速、秒速って何が違うの?

それでは速さの色々な単位変換について見ていきますよ。

時速を分速に変えるやり方

まずは時速を分速に変えるやり方を見ていきます。
時速\(120km\)を分速に変えてみましょう。

まずは時速と分速の意味について簡単に触れておきます。

時速・・・1時間に進む距離
分速・・・1分間に進む距離

つまり時速\(120km\)は1時間に\(120km\)進むという意味です。
ちょっと見方を変えると、時速\(120km\)は60分で\(120km\)進むともみることができますよね。
ということは、\(120km\)を\(60\)で割れば1分間に進む距離が出せます。$$120\div 60=2$$と、なるので、時速\(120km\)は1分間に\(2km\)進むことと同じ意味と見ることができます。

時速\(120km\)と分速\(2km\)は見た目は違う表し方になりますが、同じ意味という意味になります。

意外と簡単にできると思います。
丸暗記をする方が難しいかもしれません。

次に分速を秒速の単位に変えてみましょう。

分速を秒速に変えるやり方

分速\(90m\)を秒速に単位変換していきます。

もう1度分速と秒速の意味を確認しますよ。

分速・・・1分間に進む距離
秒速・・・1秒間に進む距離

分速\(90m\)は1分間に\(90m\)進むと言うことを意味しています。
先ほどと同じように見方を変えると分速\(90m\)というのは60秒で\(90m\)進むとみることもできます。
ということは、\(90m\)を60で割ると、1秒間に進む距離が出せます。$$90\div 60=1.5$$と、なるので、分速\(90m\)は1秒間に\(1.5m\)進むことと同じ意味ということですね。
なので、分速\(90m\)は秒速\(1.5m\)と書き換えることができます。

次に時速を秒速に変えるやり方を見てみます。

時速を秒速に変えるやり方

時速\(720km\)を秒速に単位変換します。
やり方は2通りあるのでそれぞれ説明していきますね。

時速→分速→秒速の順に単位換算していくやり方

時速\(720km\)は1時間に\(720km\)進むという意味なので、60分間に\(720km\)進むと読み替えます。
\(720km\)を60で割れば1分間に進む距離、分速が出せます。$$720\div 60=12$$となるので、分速\(12km\)ということになります。
さらに分速\(12km\)は60秒間に\(12km\)進むという意味なので、60で割れば秒速を求めることができます。$$12\div 60=0.2$$と、なるので、分速\(12km\)は秒速\(0.2km\)ということになります。

と言うわけで、時速\(720km\)は秒速\(0.2km\)ということになります。
時速→分速→秒速の順に単位換算をしましたが、次は時速から秒速に直接単位を変換してみましょう。

時速から秒速に直接単位換算するやり方

分速を出すことなく、時速\(720km\)を秒速に単位変換するやり方を説明します。
1時間=60分間=3600秒間なので、時速\(720km\)は3600秒間に\(720km\)進むことを意味しています。
と、言うことは、\(720km\)を3600で割ることで時速を秒速に変えることができます。$$720\div 3600=0.2$$となるので、時速\(720km\)は秒速\(0.2km\)ということになります。

秒速を分速に変えるやり方

秒速\(3m\)を分速に変えてみましょう。

秒速\(3m\)は1秒間に\(3m\)進むということを意味します。
これを分速になおすには60秒間に進む距離に変えればいいということになります。
つまり\(3m\)を60倍すれば分速になおせるので$$3\times 60=180$$となり、分速\(180m\)と言うことになります。

分速を時速に変えるやり方

分速\(800m\)を時速に変えてみましょう。
時速は60分間に進む距離なので、\(800m\)を60倍すれば、時速になおすことができます。$$800\times 60=48000$$となるので、分速\(800m\)は時速\(48000m\)ということになります。

秒速を時速に変えるやり方

秒速\(3km\)を時速に変えてみましょう。
これもやり方が2通りあるので2通り説明します。

秒速→分速→時速の順に単位変換するやり方

分速は1分間、60秒間に進む距離なので、\(3km\)を60倍すれば分速に変えることができます。$$3\times 60=180$$となるので、分速\(180km\)ということになります。
さらに、時速は1時間、60分間に進む距離なので、\(180km\)を60倍すれば時速に変えることができます。$$180\times 60=10800$$となるので、時速\(10800km\)と言うことになります。
時速、分速、秒速の単位変換

秒速から直接時速に単位変換するやり方

時速は1時間に進む距離です。
1時間=60分間=3600秒間なので、時速は3600秒間に進む距離とみることもできます。
つまり、秒速\(3km\)を時速に変えるには、\(3km\)を3600倍にすれば時速にすることができます。$$3\times 3600=10800$$となるので、時速\(10800km\)と言うことになります。
時速、秒速の単位変換

単位を変換するときはきちんと単位の意味を考えると、公式などは必要がないということです。
きちんと理屈に基づけば意外と公式などは知らなくてもうまく求めることが可能です。

練習問題

1、時速\(60km\)は分速何\(km\)ですか。

2、秒速\(2m\)は時速何\(m\)ですか。

3、時速\(72km\)は秒速何\(km\)ですか。

4、分速\(210m\)は秒速何\(m\)ですか。

5、秒速\(30m\)は分速何\(m\)ですか。

6、分速\(2.5km\)は時速何\(km\)ですか。

解答と解説

1の解説

60分間に進む距離が\(60km\)なので、60で割ると1分間に進む距離になるので$$60\div 60=1$$となり分速\(1km\)

2の解説

時速は3600秒間に進む距離なので、\(2m\)を3600倍すると時速になおせるので$$2\times 3600=7200$$となり時速\(7200m\)

3の解説

3600秒に進む距離が\(72km\)なので、\(72km\)を3600で割ると秒速になおせるので$$72\div 3600=0.02$$となり秒速\(0.02km\)

4の解説

60秒に進む距離が\(210m\)なので、\(210m\)を60で割ると秒速になおせるので$$210\div 60=3.5$$となり、秒速\(3.5m\)

5の解説

分速は60秒間に進む距離なので、\(30m\)を60倍すれば分速になおせるので$$30\times 60=1800$$となり、分速\(1800m\)

6の解説

時速は60分間に進む距離なので、\(2.5km\)を60倍すれば時速になおせるので$$2.5\times 60=150$$となり、時速\(150km\)

まとめ

今回の記事は速さの単位変換についてでした。
速さの単位変換そのものは、速さの意味が分かっていれば、そんなに難しくありません。
基本的には速さの単位換算は、6通りしかないのでややこしいことにはなりません。
ただ全てを公式化してしまうといざというときに公式を忘れてしまって使えないということになりがちです。
丸暗記すると手っ取り早いのですが、あとあと解けなくなる可能性大です。
時速、分速、秒速の単位変換はそんなにややこしい理屈もないので、公式化しないほうがおすすめです。
きちんと理解させてあげましょう。

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