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算数で習う水槽の中の水の体積と重さの単位変換

単位変換は小学生が苦手とするところです。

中でも体積と重さの変換が題材となる問題はなかなか難しいものです。

今回の記事では、水の体積と重さの単位変換について説明したいと思います。

水槽に入っている水の体積と重さの単位変換

水の体積を重さにしたり、重さから体積に変化する場合には最低限覚えておかないといけないことがあります。
これを覚えておかないと話が始まりませんので、しっかりお子さんに覚えてもらいましょう。

MEMO

水の重さと体積の関係$$1cm^3=1mL=1g[1]水でない液体のときはこのことは使えません。あくまで水の時だけ使えます。$$

体積の単位換算で覚えておきたい「\(1cm^3=1mL\)」に加えて、水\(1g\)が等しいことを覚えておいてもらいましょう。
体積の単位変換ができ、これだけ覚えておけばなんとかなります。[2] … Continue reading

それでは、例題を使って説明していきます。

例題
直方体の水そうに水が入っています。
水槽の寸法

(1)水の体積は何\(cm^3\)ですか。
(2)水の体積は何\(L\)ですか。
(3)水の重さは何\(kg\)ですか。

(1)水の体積は何\(cm^3\)ですか。
体積を求める問題です。
\(20\times 50\times 30=30000cm^3\)
となります。

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(2)水の体積は何\(L\)ですか。
体積の単位を変える問題ですね。
(1)で\(30000cm^3\)と分かっているので、\(30000mL\)ということはすぐわかると思います。
次に\(1L=1000mL\)[3] … Continue readingなので、\(30L\)になります。

(3)水の重さは何\(kg\)ですか。
体積から重さに単位を変えます。
\(1cm^3=1mL=1g\)を使います。
\(1mL=1g\)なので、\(1000mL=1000g\)となります。
さらに、\(1L=1kg\)ということが分かります。
(2)で求めた体積は、\(30L\)なので、この水の重さは\(30kg\)となります。[4] … Continue reading

まとめ

今回の記事では、水の体積と重さの単位変換について説明してみました。
この問題はちょっと理科的な雰囲気もある問題です。
水槽などの中に入っている液体が「水」であると分かれば、体積から重さ、重さから体積という単位変換も可能になります。
ちょっと特殊な単位変化になるため、小学校でする内容の中では難しい問題になると思います。
この問題ができると、中学の理科でも大変役に立ちます。
しっかり小学生のうちにマスターしておいてもらいましょう。
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References

References
1 水でない液体のときはこのことは使えません。あくまで水の時だけ使えます。
2 テキスト的には、\(1000cm^3=1L=1kg\)と書いてあることもありますが、作ろうと思えばいくらでもこんな式は作れてしまいます。たとえば\(100cm^3=1dL=100g\)という公式も作ることができます。さらに\(1dL\)の部分を\(100mL\)に変えると、お子さんにはまた新しい覚えるべき式に見えると思います。知識は大切ですが、頼りすぎるのもよくありません。きちんと使うことができれば、\(1cm^3=1mL=1g\)だけで十分ですよ。
3 m(ミリ)の意味が、\(\frac{1}{1000}\)ということがきちんと分かっていれば、覚えなくても分かります。なかなか覚えられないときは牛乳\(1L\)のパックに\(1000mL\)と書いてあることから覚えてもらうのもいいと思います。
4 1L=1kgを覚えさせてもいいのですが、そんなに必要ではありりません。実際、覚えさせてもきれいさっぱり忘れてしまうことがほとんどだと思います。\(1mL=1g\)から導けるようにすればいいと思います。問題を解く度に単位を自分で考えて変換するので、単位換算の練習にもなります。