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小学生の子どもが話を聞かない!それって話を聞く力がないから聞けないの?

同じ小学生でも、話を聞くお子さんがいるかと思えば、全く話を聞かないというお子さんもいます。

意外と難しいのが、話を聞かせるということです。

また、内容を伝えるとなるとますます難しくなってしまいます。

今回の記事ではお子さんに話が聞くようにするにはどうすればいいかということについて書いてみたいと思います。

小学生の子どもが全然話を聞かない!

話を聞かない小学生って、結構いますよね。
我が子が、話を聞かないとこの子は後々大丈夫かなと思ってしまうこともあるのではないでしょうか。
塾なんてしていると、色々なお子さんに出会いますが、話を聞かない子は結構多い印象です。
どうすれば、話を聞くようになるのでしょうか。

そもそも話って聞かないといけないの?

話を聞かないといけない・・・とは言われますが、そもそもの問題として話って聞かないといけないのでしょうか。

親御さんはどうでしょうか。
そんなにきちんと話を聞いていますか。
例えば小学校で先生と話をしているとき、ママ友と話しているとき、他にも色々な方と話すことがあると思いますが、そんなに話を聞いていますか。

意外とそんなに真剣に聞かずに、
「ふーん」
と、聞き流していることってあるのではないでしょうか。
人の話を聞くって、疲れますよね。
また、きちんと聞かなくてもそんなに困りませんよね。

お子さんの生活の中でどれくらい話を聞いていなかったことで、お子さん自らが困ってしまうことがあるのでしょうか。
お子さんが困ることって、小学校の宿題や授業で使う持って行く物くらいだと思います。
実際、先生の話を聞き漏らしてもお友達に聞けば分かることも多いので困ることも少ないです。

そう見ると、小学生が話を聞かないという選択をするのも無理はない気もします。

親御さんの言葉ってそんなに大切?

聞く側がその話は大切だと思っていれば、多くの方は話をきちんと聞きます。
特に聞かないと自分が損をするという時には、よく話を聞きますよね。
逆に話しを聞くことに、価値を感じないときって多くの方が話を聞かないと思います。

学校の朝礼などで校長先生のお話ってきちんと聞いていましたか。
私はダメでしたね。
全く話しを聞くことができませんでした。
親御さんはどうでしょうか。
一言一句聞き漏らすことがないように聞いていましたか。
ほとんどの親御さんは、あまり聞いてなかったなぁという方が多いと思います。
失礼ですみません。
しかし、多くのお子さんってこんな感じだと思います。

お子さんが話を聞くときって、
・話が自分にとって大事だと思うとき
・単に興味があるとき
くらいだと思います。

親御さんの話を聞かないという場合、親御さんとお子さんの間には親御さんのする話に感じる価値が全く違うことが原因です。
親御さんは大事なことを伝えていると考えていても、お子さんはだからなに?くらいの感じです。

お子さんが話を聞かないのであれば、話を聞かせるには親御さんの話が大切であり、聞かないことでお子さんが困るということを認識させる必要があります。
お子さんが、親御さんの話に価値を感じることができればきちんと聞くのではないでしょうか。

とは言っても、価値を感じさせるのって難しいですよね。
私が実際にしていることをご紹介します。

人の話を聞かないことが不利益に・・・

まず私が意識していることは、自分の話を聞かないことが子どもたちにとって不利益ということになるようにします。
ただ話を聞くと、自分が望んでいる結果を手に入れられるようにしています。

私は塾講師なので、お子さんから質問されることが多いのですが、そのときに指示を出すことが多いです。
「図を描いて、解いてみてね」
「○○したら、わかるよ」
など、することを指示することが多いです。

次に起こることは、1度目の質問をしても、解けない子どもたちがもう1度質問しにきます。
そのときに、先ほど指示した、「図を描いているか」、「○○しているか」を確認します。
確認して指示したことをしていない時は、さっき言ったようにするように指示をもう1度出します。
それと同時にそれをしないと、さらなる質問には答えないということを同時に伝えます。
面白いのが、先生という存在から、「答えません」という答えに子どもたちが慣れていないことなんですね。
大抵質問すれば、次にすることを具体的に教えてくれることが多いのに、教えてもらえないんです。
ただその教えてくれないのが、ある条件を満たせないからなんです。

この時、子どもたちの反応は、「もう1度教えてください」と来るのですが、教えてあげないようにしています。
「さっき言ったことを思い出してやってみてね」
と伝えるだけです。
意外なのが、話自体は聞いているということが多いのですが、なかなか「図を描いたり」、「○○をしたり」ってしてくれないんです。

なんとか、その条件を満たせたら次の質問に答えるという感じにしています。

この時のポイントは、次のステップ、今回の場合はさらなる質問に答えてもらうには、図を描いたり、○○をするという条件設定です。
話を聞けばという条件にすると、子どもたちと大人の間にすれ違いが生まれてしまいます。
客観的に見て条件を満たしているか満たしていないのかが明確なものであれば、お子さんにも不満は生まれにくいです。
また、客観的に判断できないものを条件にすると、質問に答えてもらえないということが、単なるいじわるや先生という権力を振りかざしているように見えては意味がありません。

もちろんその条件にすることが突拍子もないことではなく、あくまで話を聞くことで得られる利益の手前にあることがいいのではないでしょうか。

それでもお子さんが話を聞いてくれないときは・・・

こんなことを書いていますが、話を聞かせるというだけのことでもかなりの時間がかかることもよくあります。
先生という立場抜きに、この人の話はためになる、話が聞きたいなと思わせられるようになれたらいいなと思っているので、一筋縄ではいかないことも多いです。

そんなときは、お子さんに対する態度などを振り返ってみることがおすすめです。
親御さんはお子さんの話を聞いていますか。

考えてみると、きちんと真剣に興味を持って聞いていないなぁということはありませんか。
子どもたちが話してきたことは、きちんと聞くようにしています。
そのときに、「そーなんや」「ふーん」という相づちだけでなく質問などをするのが効果的です。

質問をするというは、
「あなたの話をもっと聞かせて欲しいなぁ」
「あなたに興味があるんです」
という意思表示だと思います。
もちろんそんなことは言いませんし、お子さんもそういう認識はもたないかもしれませんが、質問されると喜びますよ。
真剣に話を聞いてくれる大人なんてあまりいないのかなと思うくらい、ベラベラと止まらないというお子さんもいますね。

またその子の得意なことを聞くのもいいですね。
「もっと話を聞かせて!」
という、ことが伝えられると良いと思います。

そんな風に話を聞いているとお子さんに変化がでることが多いです。
こちらの話も聞くようになってきます。
きちんと話を聞いてくれる大人が目の前にいて、その大人の話を聞かないという選択肢はなかなかないのではないでしょうか。

お子さんが話を聞かない。
それって、私は話を聞かない、でも私の話はきちんと聞きなさいという状況であることが多いのではないでしょうか。
子どもたちって伝えたいことが、大人が考えている以上にたくさんあるのではないかと思います。
大人しくて話を積極的にしない子でもそうですね。
話さないというだけで話を聞いてもらうことが嫌であるということはないと思います。

もし話さないというときは、自分が話したことを否定されてたり、聞いてもらえなかったりという経験からくるのではないでしょうか。
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まとめ

今回の記事ではお子さんに話が聞くようにするにはどうすればいいかということについて書いてみました。
「子どもなんだから、大人の話は聞くべき!」
のような一方的なものだとやはりお子さんって話を聞いてはくれません。
話を聞かせよう、聞いてもらおうと思ったら、お子さんのことに興味をもってしっかり話を聞いてあげることが大切なのかなぁと思います。
「話を聞くように」要求している大人が話を聞かないというのに、子どもたちが話なんて聞くはずがありません。
まずは大人が話を聞くことは大切だよというメッセージを子どもたちに伝えるのが大事なのではないでしょうか。

話を聞くことが大切だと言うことを子どもたちが実感できれば、話を聞いてくれるようになると思いますよ。