計算ドリル、100マス計算をしているのに計算力がなかなか身につかない小学生におすすめの問題集は?

算数ができるようになるには計算力が必要だと言われることがあります。

やはり計算力が全くない・・・という状況では困ってしまいます。

しかしそのある程度の計算力を身につけるために、計算ドリルや100マス計算を頑張ってるのに、計算力がなかなか身につかないなぁということもあるのではないでしょうか。

今回の記事では、計算力の身に付け方について書いてみたいと思います。

 計算ドリル、100マス計算では計算力が身につかない?

計算問題は算数では基礎的な問題になりますが、できない子からすると計算問題をマスターするというのも一苦労です。
ただ、テストなどで計算問題に苦労していたとしても、計算ドリルならできるという子が結構います。
計算ドリルをしてもなかなか計算力が身につかない原因はどこにあるのでしょうか。

どうすれば計算できるのかがバレている計算ドリルと100マス計算

計算ドリルや100マス計算の1番の弱点は、どうすれば計算できるのかが分かるということでしょうか。
1ページのなかの計算の解き方は基本全て同じです。
繰り上がりのない足し算であれば繰り上がりのない足し算ばかり、分母がそろった分数の引き算であれば分母がそろった分数の引き算ばかりが、1ページの中に並びます。
そのため1問目の解き方が分かってしまえばその後は同じことを延々と繰り返していくという形になります。

と、いうことは、どのように計算するのかあらかじめ分かっている、計算の仕方が分かる問題に対する計算力しか身につかないと言うことになります。
どのように計算をするのか判断する必要がない計算問題が一体どれほどあるのでしょうか。
ほとんどないはずです。
小学校の単元ごとに行われるテストであればある程度あらかじめ計算方法が分かりますが、それ以外のテストだとどのような計算をするのかが分かったテストは皆無です。

計算ドリルだけに頼って計算の練習をしていくと、計算そのものはできるようになります。
ただ計算方法があらかじめ分からないと、折角計算ができるようになっても力を発揮することができないのかもしれません。

あらかじめ計算方法が分かる弊害とは

$$2\div 3$$の計算をしてみましょう。
お子さんが最初の問題で、\(\fac{3}{2}\)としてしまったとしましょう。
その段階で、間違いを指摘すると、その後の問題はすんなり解けてしまうと思います。
宿題で計算ドリルを3回解いて来ることになっていると、この計算を3回頑張ることになります。

できあがったノートを見ると、
「たくさん頑張ってえらいね!」
と見えるかもしれませんね。
しかし、この時のお子さんの頭の中ではどんなことが起こっているのでしょうか。

「割られる数を上に書いて、割る数を下に書いて・・・」
「前の数を上に書いて、後ろの数を下に書いて・・・」

という、感じのことが起こっているのではないでしょうか。
もう、計算でもなくなってしまった感じです。
実際計算ドリルを何度もしている小学生を見ているとこんな感じに見えていそうな子が結構います。
こんな感じではあまり計算ができるようにもなりそうにありませんね。

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小学生がどうやって計算力を身につける?

計算ドリルや100マス計算のような形では、どんな計算をするのかを判断することのない計算練習になってしまいます。
どんな計算をするのか判断をしない計算問題ってまずありませんよね。
解き方が分かった計算問題なんて出題されません。
計算問題って頭を使わずに計算さえすればいいように見えますが、少なくとも計算式をどのように計算しないといけないのかという判断は自分でしないといけません。

\(\frac{1}{2}+\frac{3}{7}\)という計算をするときに、どうやって計算するのか判断しないと計算できませんよね。
「分母同士をたして、分子同士を出すんだったかなぁ・・・」
「通分して計算するんだったかあ・・・」
「分数をひっくり返すんだったかな・・・」
こういう判断をしないと、いくら計算問題とは言え答えを求めることができません。

ここの部分に対して何もすることなく計算問題が解けるようになるのは難しいのではないでしょうか。

計算力を身につけるにはどのように計算するのかを考える問題がおすすめ

計算をする前にどのように計算をすべきか判断しないといけない問題を解くのがおすすめです。
同じことを延々すればいいような問題ではこの力は身につきません。
お子さんが計算するときの計算方法を判断するという課程があればいいので、1番良いのはランダムに計算問題が並んでいるものがいいですね。
どのように計算するのかを1問1問判断しているうちに計算がうまくなりやすいです。

そのランダムにならんだ問題のレベルはかなり易しい問題で十分です。
あくまでお子さんが計算する際に計算の仕方を考えるためなので易しい問題である方が良いですよ。

計算力を身につけるには中学受験の計算問題がなかなか使える

算数に自信があるときは中学受験の過去問を使った学習がおすすめです。
中学受験は特殊な受験なため、公立の中学校に進学するという場合は、私立中学の問題を解くという機会はあまりないと思います。
しかし、中学受験の問題って本当に頭を使う問題がたくさんでてくるため、とてもおすすめです。
問題集の中でも中堅の私立中学を受験する子向けの問題集でいいと思います。
難関中学向けの計算問題集は複雑で先に嫌になってしまう可能性もあります。
難しすぎない、小学校でやっているものよりは難しいと感じられるくらいのものを選ぶといいと思います。

この適度な難しさが計算をどのようにすればいいのか判断する力になります。
どう計算をすべきか判断することを通して、計算がうまくなっていきます。
なるべく易しい中学受験向けの問題集を選ぶといいと思います。

文章問題を解いても計算力が身につく

計算力を高めるためには計算問題を解くことが多いと思うのですが、意外なことに文章問題もしっかり計算力アップに貢献してくれます。
文章問題と計算問題の違いは、立式をする段階があるのか、ないのかという程度の違いです。
文章問題だから、図形の問題だから計算しないということはありません。
あくまで同じ計算ですよね。
そのため計算問題でなくても文章問題でも計算力を身につけることはできますよ。

ただそうは言っても文章題となるとお子さんの食いつきがよくないことが多いと思います。
また、中学受験向けの計算問題はとっつきにくい…
そんな時に、なかなかいいのが、こちら。

計算を扱った問題集ではなくパズルになります。
パズルとはいっても、なかなか頭を使い計算をしないとできません。
レベル設定も様々あるので、お子さんにあったものを使うといいと思います。
そうは言ってもパズルなので、お子さんにあったレベルを判断するのが難しいと思います。
どれがいいかよく分からない時は、易しいものからしていって少しずつ慣れていくといいですね。
実際に使ったことがあるのですが、生徒の計算がとんでもなく速くなりました。

パズルと思ってなめてちゃだめです。
問題ではなくパズルを解く中で様々な計算をしないといけません。
試行錯誤すればするほど計算をすることになります。
そうしていく中で、計算が早くなっていくことはもちろんですが、それ以上の効果もあります。

そして、1番驚いたのは数的な感覚というのでしょうか、数字を扱うことがとてもうまくなるのです。
こんなパズルで何が起こるのかな?と思いつつ生徒にさせていましたが、ある日生徒と勝負してみたんですね。
どちらが先にパズルを解くことができるのかです。
小学6年生5人対私

勝負の結果は惨敗…
塾講師なのに情けない限りではありますが、その速さが尋常じゃなくて驚きました。
あまりに早いので、どうやって生徒に解いているのか聞いてみました。
すると、その答えはなんと

「なんとなく、見たら分かる」

私が考えていたのは、素因数分解や因数などを使って解こうとしていました。
それが「見たらなんとなくわかる」では勝てるはずもありません。
これは公式を暗記して…というようなものではなく、実際に自分が試行錯誤していく中で身に付けられるものなのかと思いました。
直接何かができるようになるというような問題集ではないのですが、計算力を越えた数的な感覚を磨けるのではないでしょうか。

まとめ

今回の記事では、計算力の身に付け方について書いてみました。
どうしても計算力を身につけるには計算をたくさんしないといけないと思われる方が多いのですが、文章問題の計算も計算力アップには使えるものです。
文章問題にきちんと取り組むことでも、計算力の向上につなげることは十分可能です。

計算力が足りない、計算力が足りない・・・
ということで計算ドリルを何度も何度も解いているお子さんを見かけることもありますが、いつになったら文章問題をするようになるのでしょうか。
計算ばかりをさせていくと、文章問題などを面倒臭がってしなくなるお子さんもいます。

「計算力がある?ない?」
と考えて、もっと計算力を身につけて行かないと・・・なんて考えているうちに小学校の算数はどんどん先に進んで行ってしまいます。
また計算ドリルばかりをしても文章問題を解けるようにはなりません。
計算力がないからもっと計算練習・・・ではなく、どんどん文章問題に取り組んで、文章問題の理屈を理解するのと一緒に計算力も鍛えてみてはいかがでしょうか。
文章題をお子さんが嫌がるときはパズルがおすすめです。

計算力がないと算数はできないなんてことはありません。
完璧な計算力を求めているうちにお子さんが大人になってしまいます。
文章問題が解ける、解けないなんて些細なことを気にせず、どんどん挑戦してみてもいいのではないでしょうか。

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