小学校の宿題の丸つけをするのは親御さんですか。
それともお子さん本人でしょうか。
それとも学校ですか。
住んでいる地域や通っている小学校、場合によっては担任の先生によるところなのかもしれません。
宿題の丸つけをするのは親御さんがするのがいいのでしょうか。
お子さん本人がするのがいいのでしょうか。
担任の先生がするのがいいのでしょうか。
今回の記事では、小学生の宿題の丸つけは親がすべきか、お子さん本人がすべきか、学校がすべきかということについて書いてみたいと思います。
小学校の宿題の丸つけは親御さんがするの?
塾講師をしていて、過去に宿題の丸つけを親御さんがするという制度には、まれに出会うことがあります。
宿題の丸つけを親御さんがするようになっているということを聞くだけなので、何を目的に小学校の担任の先生が親御さんに丸つけを要求していた(る)のかは、よくわかりません。
お子さんが通う小学校が親御さんが丸付けをすることになっていると、親御さんの中には
「なぜ学校の先生が丸つけをしないのか?」
「仕事なんだから学校の先生が…」
と、思われてしまう方もおられるのではないでしょうか。
この制度に出会った時は驚きました。
これまでは、親御さんが小学校の宿題に関わるものとしては、教科書の音読のチェック位の印象でした。
さらにこの時、親御さんから聞かされたのは、困ったことにこの丸つけは、答えがないというなんとも厳しいもの。
つまり、親御さん自身が問題を解きそれから答え合わせをするというものでした。
親御さんもお困りのようだったので(丸付けだけならまだしも、さすがに解いて丸付けとなると・・・)、私の方で丸つけをすることにしました。
プリントだったり、ドリルだったり…
普段から解き慣れているのであればいいのかもしれませんが、そうでなかったり、お子さんが高学年だったら大変です。
答えなしで採点を要求される親御さんは大変だなぁと思った覚えがあります。
是非はあると思いますが、学校が親御さんに丸つけをすることを要求するということに何かメリットがあるのでしょうか。
実は小学生の子どもの宿題の丸つけは親御さんがすることがおすすめなんです。
親御さんが小学生の子どもの宿題の丸つけをしたほうがいい理由
宿題の丸つけは、小学生のお子さんがするか、学校に提出して学校の先生に丸つけをしてもらうかという場合が多いと思います。
問題となることが多いのは前者の小学生のお子さん自身がする丸つけです。
答えを見ながら、丸をつけていきますよね。
丸をつけていきながら全部合うと、心なしか嬉しそうに見えます。
全部合っていると、よくできているなぁと思われると思うのですが、意外とここが落とし穴だったりします。
なぜかと言うと小学生の丸つけは適当にしていることが多いのです。
間違っていても丸・・・どんどん丸をつけていきます。
中には答えが合っていようが間違っていようが、丸をバンバンつけていく子もいます。
勢い余って、問題文に丸がついているという強者も過去には見たことがあります。
お勉強が苦手な子にこの適当な丸つけが多いですね。
勉強が得意であれば、適当に丸つけをしても答えがあっているから、きちんとしているように見えるだけなのかもしれませんが、やはり苦手な子は間違えた答えに丸を付けがちです。
意外と小学生の丸つけは適当なので、できることならお子さんが丸つけをするのであれば、親御さんが丸つけをすることがおすすめです。
出来れば学校でチェックされたものも親御さんがチェックすればばっちり!!
学校の先生が採点、丸つけしているから安心と思いきや意外とそうでないこともあります。
小学生の宿題には毎日漢字の練習があることが多いと思います。
担任の先生によって分量に差があっても、漢字を書くという宿題は結構あります。
これは漢字の宿題で実際にあったお話。
ある日、一生懸命漢字の練習をしているM君がいました。
普段学校の漢字の練習の中身まで見ないのですが、その日はM君が、
「すごいやろー」
みたいな感じで漢字練習帳を私に見せてきたんですね。
ノートにはどのページも漢字でびっしりです。
またその各ページは学校の先生が書いた花丸が書いてあります。
「頑張っているねぇ」
とノートに書いてある文字に目をやると…??
んん…?
ん?
あれ…?
そこには、なんとも違和感のある文字らしきものがたくさん並んでいるんですね。
どう見ても漢字を間違えて練習しまくっています。
あ…先生も見落としたのかな…
とページをめくってみると、間違いだらけの漢字練習帳にバシバシ花丸が乱発されています。
ひどいページは間違えた漢字で埋め尽くされているんです。
そんなページにも花丸が書いてあります。
M君、世の中に存在しない漢字を一生懸命練習していたんです。
しかも、たくさん褒められるものだから、勉強が苦手だったM君は特にうれしかったのでしょうか。
ここまで違えば、間違えていることを教えてあげるしかありません。
その後、漢字練習帳の漢字のお直しに数日費やすことになりました。
また、この間違えた漢字練習のおかげで、手に入れた世の中に存在しない漢字を覚え直すのにはさらに時間がかかることになりました。
この事件と遭遇してからは、小学生が漢字練習帳などを持っていたら、きちんと見てもらっているか確認するようになりました。
この件もあの日私に漢字練習帳を見せなかったらそのまま間違えた漢字を練習し続けたのかもしれません。
そして、努力をすればするほど間違えた知識が増えてしまったのかもしれません。
学校の担任の先生を疑えばいいというものではありませんが、きちんとチェックしてあげるほうが安心かもしれませんね。
・小学生の子供に勉強を教えるとき親子喧嘩にならないためのコツとは
まとめ
今回の記事では、小学生の宿題の丸つけは親がすべきか、学校がすべきかということについて書いてみました。
基本的にお子さんの成績に学校は責任を持つことはありませんし、持つことも不可能です。
やはり、親御さんが毎日チェックとはいかなくても、定期的にある程度お子さんがしていることをチェックするのが安心ではないでしょうか。
私が出会ったことを書いていますが、ここまでいい加減な先生はごく一部で大半の先生方はきちんとされています。
ただ万が一そんな先生に当たってしまった時は大変です。
またそのことに気づかなければそのままお子さんは誤ったことをそのまま覚えてしまうなんてことになりかねません。
折角のお子さんの努力が実るようにサポートしてあげたいですね。