掛け算と足し算の違いとはなんでしょうか。
掛け算と足し算…全く違うじゃん!と思われる方も多いと思います。
しかし、掛け算と足し算のどちらを使っても解けるという時には、どんなものの見方をするのかで、解く過程が変わってきます。
今回は、掛け算と足し算の違いについて書いてみたいと思います。
掛け算で解くのと足し算で解くのは同じ?違いは何?
足し算を小学1年生で習い、掛け算を小学2年生で習います。
足し算の問題として作られた問題は、掛け算を使って解ける場合もありますし、解けない場合もあります。
しかし、掛け算の問題に関しては、足し算でもきちんと解くことができます。
例えば、こんな文章問題はどうやって解きますか。
この問題は捉え方によって2種類の考え方があります。
足し算として考えてみる!
足し算としてこの問題を考えてみると、$$2+2+2+2$$といった感じになります。
ものの見え方としては、みかんが2つあるところにみかんを2つ足して4つ。
その4つのみかんに、みかんを2つ足して6つ。
さらに、その6つのみかんに、みかんを2つ足して8つ。
つまり、みかんは全部で8つということになります。
それでは掛け算としてもみていきましょう。
掛け算として考えてみる!
掛け算は同じ個数のかたまりがいくつあるかなぁとみる考え方です。
今回の例題ではお皿にみかんが2つずつのっています。
つまりみかん2つのかたまりが、4つあるという感じで考えると、$$2\times 4=8$$となり、みかんの個数は8つということになります。
足し算と掛け算はなぜどっちか使い分けるの?
どちらで解いてもいいけど、間違いになることも…
どちらの考え方ももちろん正解です。
究極数えてしまえばいい気もします。
しかし、数えると、式が出てこないので、テストで数えるのはちょっと都合が悪いかもしれません。
足し算と掛け算、どちらの解き方もできる場合であれば、どちらで解いても基本的にはOKです。
しかし、どちらかでないと、あまり良くない場合もあります。
気を付けたいのは学校のテストです。
学校のテストによっては解き方によって、不正解とされる場合もあります。
どちらも理屈的には正しいのに、どんな場合に不正解とされるのでしょうか。
そんな場合を紹介しますね。
まだ掛け算を習っていない時
まだ掛け算を習っていない…
そんな時は、小学1年生や小学2年生の掛け算を習う前に、掛け算を使って不正解とされることがあります。
もし予習などをしてお子さんが掛け算を知っているときは、ちょっと注意しておいた方がいいですよ。
大人の事情があるので、まだ掛け算は使わないようにと教えておいてあげるとテストで不快な思いをせずにすむかもしれません。
正解でもいいと思うんですけどね…
考え方の違いなので、難しいところです。
単元の計算を使っていない時
掛け算の単元の文章問題の場合、すべて足し算で処理してしまうというのもちょっと都合が悪いことが多いです。
一応、小学二年生の掛け算の単元のテストでは、掛け算で解くことが想定されているので、足し算だと不正解とされてしまうことも…
掛け算の単元でも、お子さんが足し算で解いているときは掛け算の解き方を教えてあげるといいですね。
足し算ですると、掛け算ができないような気がするけれど…
掛け算が使えないのを見ると、勉強ができなく見えてしまうかもしれません。
しかし、ちょっと見方を変えると足し算の理解が深いため、掛け算の必要性を感じていないだけなのかもしれません。
実際には大きな数になるまでは大抵足し算で何とかなります。
小学2年生くらいの問題であれば足したほうが早いことも多いです。
掛け算を使う練習と思って、学校のテストでは掛け算を使う方がいいと思います。
習う前は掛け算を使ってはダメだし、習うと掛け算を使わないとダメ…
大人の事情で出てくる何算を使うのかという縛り…
大人の事情を理解できる子の方が点数を取りやすいのかもしれませんね。
まとめ
掛け算と足し算の違いについて書いてみました。
掛け算と足し算は大きく違うようで、かなり近いものと言えそうです。
極端に言ってしまえば、かけ算を使わずに足し算だけでも基本的には全ての問いに答えられます。
面倒にはなってしまいますが…
基本的には掛け算は足し算では計算が大変になりすぎてしまう…ということで使えばいいのではないかと思います。
むしろ小さい数であれば、足し算で乗り切った方が楽なこともあるでしょう。
掛け算の方がめんどくさいときもありますからね。
なるべく楽をすることができるように、足し算と書き算の解き方が考えられるようにしておくのがいいのではないでしょうか。
学校のテストではバツ、減点となってしまいますが、数が小さい時は、数えるということでも本来はいい気がします。
学校ではきちんと式を書くようになっているので、数えるのはやめておいてくださいね。
数えてしまっても式がきちんと書けるのであればOKですよ。