子供が勉強が嫌いすぎてなかなか手を付けてくれない時ってどうしましょうか。
大人の権力で無理やり勉強させますか?
ご褒美で釣っちゃいましょうか?
迷いますね。
幼いときは勉強を強制することもしやすいですが、大きくなってくるとだんだん言うことを聞かなくなり反抗的な側面が顔を出し始めます。
そんな子供たちを勉強に誘導するときによくでてくる手段がご褒美ではないでしょうか。
大きくなってくると、親御さんが怒っても、その効果がどんどん薄れていってしまいます。
そんなときのご褒美ですが、批判が多いのも事実です。
感情的なところは置いておくと、やはり1番多いのはご褒美がないと勉強しなくなってしまうから駄目だ!という意見な気がします。
ご褒美をあげると、本当にご褒美がないと勉強しなくなってしまうのでしょうか。
今回は、ご褒美で子供を釣るとご褒美がないと勉強しなくなるのかについて書いてみたいと思います。
勉強のご褒美がなくなるとやる気が失せるって本当?
ご褒美で釣ると後々勉強ができなくなる。
結構そんな風に考えられることが多いのではないでしょうか。
なんとなくご褒美は悪、そんな感じがします。
本当にご褒美はダメなのでしょうか。
ご褒美をあげる?あげない?
ご褒美がないと頑張れなくなってしまうのかなぁと心配される親御さんは、こどもがなかなか勉強しなくて、もしくは、うまくいってなくてどうしたらいいのかなぁと悩んでいらっしゃる方が多いと思います。
それが学校の授業についていけないということもあるでしょうし、中学受験のレベルになるとできなくて…など色々な悩みがあると思います。
そもそもご褒美がダメなのかということを考えるよりも前にご褒美以外に手段があるのかということを考えてみましょう。
他に手段がないのであれば、ご褒美作戦をするしかありませんよね。
子供を勉強させるには、ご褒美の他にどんな手段があるのでしょうか。
将来についての不安を煽る
勉強しないとちゃんとした仕事につけないよ。
勉強しないなら高校に行かせないよ。
勉強しないと将来馬鹿にされるよ。
テストで〇点とれなかったらお小遣いなしね。
色々な煽り文句はあると思います。
ご褒美の代替案としては結構有力な候補でしょうか。
煽り文句の中のご褒美
しかしこの言葉の中にもご褒美と同じになってしまうものがあります。
2つ目の「勉強しないなら高校に行かせないよ」は裏を返すと、「勉強するなら高校に行かせてあげる」というご褒美にも見えます。
4つ目の「テストで〇点とれなかったらお小遣いなしね」も裏を返すと、「〇点取れればお小遣い上あげる」というご褒美の意味にも見えます。
将来への不安を煽る
1つ目と3つ目は単純に将来への行く末への不安を煽る表現といえるでしょうか。
確かにこれだとご褒美をあげてはいません。
しかし、こういうふうに将来のへの不安を煽られるのはどうなんでしょうか。
子供たちから見ると、社会ってどんなところと映るのでしょうか。
勉強しないと仕事につけないということからは、「自分の生活さえできない人生」になるかもしれない。
勉強しないと馬鹿にされるよということからは、できない人間を馬鹿にしてもいいという世の中と見えるのではないでしょうか。
結局、今している勉強は、暗い社会へ出て行った時に生き残るための手段なのでしょうか。
親御さんはそんな意味で言っているのではないと思います。
豊かな人生を送ってほしいから勉強だってしてほしいのだと思います。
これらの言葉で勉強させても、子供たちは世の中に対するネガティブな感情があるから勉強することになってしまうのではないでしょうか。
あまりうまくいく気がしません。
強制されて勉強しているのか、ご褒美につられているのかという程度の差であって、大きく違うようには思えません。
ご褒美で釣るのか、罰や不安を煽るのかということが多い気がします。
ご褒美で釣るのは結局いいの?ダメなの?
ご褒美で釣るのはいいのでしょうか、それともダメなのでしょうか。
ご褒美で釣ることそのものが悪いというわけではありません。
勉強をするきっかけになるという意味では非常に即効性のある優秀な手段だと思います。
もう全く勉強をしないという場合には、ご褒美はありだと思います。
将来的にご褒美がないと勉強しなくなるのではないかと心配されることがあります。
しかし、その心配はご褒美をあげることで勉強した結果起こるものです。
逆にご褒美で釣らず自分で勉強するようになるのを待っていたとしても、勝手にそうなったのでしょうか。
おそらく子供が自分から勉強するということは訪れることがないのがほとんどです。
となれば、唯一の手段のご褒美を使うのは必然だと言えます。
ただどこでもここでもご褒美で釣ってしまうと、ご褒美がとんでもないことになってしまいます。
なるべく少ない回数でかつ効果的にご褒美は使うべきです。
意外と強い小学校の強制力
ご褒美を使って勉強させようと考えるたときに、なんでもかんでもご褒美に頼るのは避けたほうがいいです。
やはりご褒美を使うと、困るのがご褒美のインフレ。
お金だとどんどん要求する金額が増えていってしまいます。
基本的にはお子さんが欲しがるものだとか体験という形が1番いいと思います。
となると、ご褒美は要所要所で使っていきたいですね。
なかでもなるべく使わないほうがいいものが、学校の宿題です。
意外と、義務と思っている子供が多いので、何も作戦をたてなくても基本的には自分ですると思います。
意外とこの辺りは先生の力が強いです。
宿題もしない!という場合はこちらの記事を読んでみてくださいね。
小学生の子供にご褒美作戦をするのであれば、宿題以外の以前の復習や次のテストにつながる勉強をしたら、ご褒美という感じがいいのではないでしょうか。
分からないところの勉強などに関しては小学校の強制力が及ばないのでご褒美を使うとうまく勉強させやすくなります。
勉強が楽しいと思ってもらえると…
ご褒美は万能ではありません。
やはりその負の側面から見るとご褒美ダメという方がいます。
「勉強が楽しい」「勉強が面白い」ということが分かれば勉強する、ご褒美なんかいらないという理屈です。
やはり子供だって大人だって人間です。
楽しいことだったら自分でしようとしますよね。
勉強を楽しいと思ってもらえたら…
自分で勉強してくれそうですよね。
ただ1つ問題が。
勉強を楽しいと思ってもらえるにはどうするかということです。
基本的にここに関しては手段がありません。
ゲーム機を渡しても、遊びに誘っても、「僕は算数がしたい!」という子供はいまだに見たことがありません。
友達から何して遊ぶと言われ、「算数をして遊ぶ!」という子供は見たことがありません。
もし身近にいるのなら、かなりレアなケースだと思います。
親御さんが子供のころはどうでしたか?
勉強が楽しくて楽しくて、ご飯も忘れて勉強してしまうという経験はありますか?
私は、ご飯も寝ることも忘れてゲームに没頭していたことはあります。
でも、勉強はというと…嫌でしたね。
基本的に勉強って嫌なことであることがほとんどですよね。
勉強をしていく中で楽しくなることはあると思いますが、楽しいから始めるということはまず不可能です。
また、暇さえあれば勉強するというような楽しさというは難しいのではないでしょうか。
まとめ
今回の記事ではご褒美を使って勉強させることの是非について書いてみました。
やはりご褒美をあげて子供を勉強させたときの弊害で1番心配されるのはご褒美がないと勉強しなくなるのではないかということです。
実際そういう批判をされる方もいらっしゃいます。
もちろんご褒美を使わずに済めばそれはそれでいいのですが、難しいのは代替案です。
いったいどうやって勉強させるのかということです。
じーっと待っていても勉強するようにもなりません。
どうしても初めの重い腰をあげてもらわなくてはいけません。
そのためにはご褒美を使うのも仕方がありません。
待っているだけでは勉強をするようになることはまずありません。
うまくご褒美を使って勉強させるということが、現実的ではないでしょうか。
ただご褒美のみで釣っていくとご褒美がどんどん大きくなってしまいます。
そうなってしまわないようにするためにも、少しずつご褒美がなくても勉強できるように持っていけるといいですね。
ご褒美のみに頼るのは危険です。
うまくご褒美と付き合って勉強に取り組めるようになるといいですね。