塾に入っただけで成績が上がるということはありません。
塾に行っているのであれば、塾をうまく使うということが成績向上への近道です。
せっかくの塾なのに、きちんと利用できていますか?
利用できていないのならもったいない!
どうしても成績が奮わない、上がらないとなると「もっと講座をとりませんか?」と言われやすいということもあり、これ以上はちょっと…と躊躇することもあるのではないでしょうか。
塾に通っている小学生の成績が上がらないのは授業の回数が足りてないから?
成績が上がらないと、塾側から
「講座を増やしませんか?」
「授業回数を増やしましょう!」
と言われることが出てきます。
親御さんとしてはできるだけ授業は増やしたくない…
というよりも出費は増やしたくない!と、言うのが本音ですよね。
でもお子さんの成績は上がってほしいと考えると悩みますよね。
プロは、増やしたほうがいいよーとアドバイスしているのですが、出費が増えるのは嫌だ。
しかも、その出費が100円や200円という訳でなく万単位となれば悩んでしまいます。
そんなことにならないように、きちんと原因を追及することが大切です。
この原因追及をしていくと、大体2種類の原因に行きつくことがほとんどです。
塾に通っているのに成績が上がらない原因と授業を増やした時に考えられること
ここで考えたいのが本当に授業などが不足していることで、成績が上がらないのかということです。
原因に対して対処方法が違えば結果には結び付きにくいですよね。
面談では、なぜ上がらないのかという原因追及には意外と目が向きません。
塾側の考えとしては進度が遅れているからだとか、演習が不足しているからという理由が多い気がします。
マニュアルって感じですかね。
本当にそれが原因であれば、出費は痛くても、授業などを増やせば、お子さんの成績は上がるはずです。
しかし、原因がそこになければ効果は薄く、出費だけは大きくということになってしまいます。
こんな事態だけは避けたいですよね。
そもそも勉強が不足している
1つは、「そもそも勉強が不足している」ということです。
この場合はある意味、授業を増やすというのは対処としてあっているように見えます。
しかし、勉強が不足していても大抵うまくいかないと思います。
なぜだと思いますか?
それは勉強が不足している量に問題があるからです。
授業を増やしたとして、週に何時間、勉強時間が増えるのでしょうか。
1時間でしょうか?2時間でしょうか?
週に2時間、勉強時間が増えるとすると、月に8時間くらいの勉強時間が増えることになります。
月8時間の勉強時間が不足していたのなら、成績は上がると思います。
もし、これくらいの勉強時間で成績が上がるのであれば、すでに塾に通う始めた時点で、なんらかの良い結果がでていると考えるのが普通ではないでしょうか。
出費の方を考えてみると、週に1時間や2時間分の授業を増やすと5000円から10000円くらい授業料が増えるものだと思います。
これで足りなければ、さらに…となっていきます。
うーん…いくらお金を出せば成績が上がるというところに行きつくのでしょうか。
それ以前に、そもそも今まで勉強してきたところに分からない内容があればもっと大変。
週に1時間や2時間増やしたところで解決するはずもありません。
学校の授業は止まってくれないので、今習っているところもしつつ、以前の内容も…
授業料は青天井となってしまいます。
特定の分野が分かっていない
2つ目は、「特定の分野が分かっていない」という場合です。
塾の授業で、そのできない分野以外のところを勉強しても効果が薄くなります。
面談でどの分野のどこが苦手と言われることは少ないのではないでしょうか。
多くの塾では、面談担当の方と授業担当の方が異なると思います。
そうなると、お子さんの成績が上がらない原因がどこなのかなど、そんな細かいことは分かりません。
そのため、とりあえず授業を増やそうとなりがちです。
面談担当の方の上司から授業を増やすように、と言われていることもあるかもしれませんね。
そんなときの授業を増やしましょうという言葉はお子さんのためというよりも塾のためという側面が強くなります。
塾の先生に授業の回数についてアドバイスされたらどうしたらいい?
言い方が悪いかもしれませんが、授業を増やそうとするときの塾側には成績をどうこうしようという気持ちは薄いのかもしれませんね。
営利団体なので多少は仕方がないのですが、親御さんとしては、成績をどうにかしてよ!と言いたくなりますよね。
効果的に塾を利用しようと思うと、塾側に主導権を渡してしまって、塾にすべてを任せるのは難しいと思います。
塾の言いなりになってばかりでは、ただのいいお客さんになってしまいます。
だからと言って、なんでもかんでも疑ってかかると、せっかくのアドバイスも聞き流してしまうという残念なことになりかねません。
もちろん生徒のためにと思って、きちんとすすめてくれる方もいます。
授業料が取りたいんだろうと思って、話をよく聞かないのはやめておきましょう。
的確なアドバイスをしてくれる方もいますからね。
そんな方の場合は無茶な授業の取らせ方はしないのできちんと話を聞いて、お子さんとも話をしてどうするか決めるといいと思います。
もちろん、アドバイスが正しいなぁと思ったからと言って授業を増やさないといけないと言うものでもありません。
家庭の事情でこれ以上授業は増やせないということが前提にあっても、アドバイスはしっかり聞くことがおすすめです。
その言葉だけで、お子さんが化けることもありますからね。
・成績が上がらないのはだれのせい?小学生が塾を変えるタイミングは?
アドバイスが的確でもやはり出費は増やしたくない!
塾のアドバイスが的確、授業を増やしたほうがいいのは分かった!
でも、これ以上の出費は増やしたくないという方もいると思います。
できれば、これ以上お金をかけずに成績が上がってほしいのはもちろんですよね。
しかし、金をかけたから成績が上がるというものでもありません。
こんなときは、授業を増やすべきなのでしょうか。
授業を増やす前に是非試してもらいたいのが、塾の自習室の利用です。
多くの塾では、授業がないときにも塾内で勉強ができるようになっていると思います。
折角の設備なんですから、使わないと勿体ない。
お子さんに無料で塾の自習室で勉強してもらいましょう!
・小学生が塾の自習室で勉強するメリットとは?
塾の自習室をうまく利用しよう
大抵の学習塾は自習歓迎というところが多いです。
小学生だと自習に行くお子さんは少ないかもしれませんが、この自習室というのは本当におススメです。
毎日行くのは…と思われがちですが、実際のところ、お子さんには毎日コツコツ勉強してほしいと思われる親御さんが多いはずです。
また、毎日コツコツ勉強をしていくことが成績向上への近道です。
毎日塾に自習に行くというのは、成績向上への近道と言えるかもしれません。
塾での勉強というと、塾でやっている勉強ととらえがちですが、自習ではやることを自分で決めることができます。
自分で問題集をすすめるとなるとお子さんの負担が大変になりがちなので、まずは学校の宿題を塾でするのが負担も少なくやりやすいです。
学校の帰り道に塾がある場合は、帰りに塾に寄って宿題だけ終わらせてくるという形でもいいと思います。
これだと遊びに行く前にきちんと宿題が終わるので、遊びから帰ってくれば、ご飯を食べてお風呂にはいって就寝という、規則正しい生活もしやすくなります。
また、勉強が原因の親子げんかも減るのではないでしょうか。
以前に教えていた小学生の子で、私の横で音読をして、サインをもらって帰るという強者もいました。
宿題だけじゃ…と思われる場合は、宿題に加えて学校のテストのやり直しをしてくるというのもおススメです。
がっつり先生がついてくれるということはありませんが、小学生の学校で習うようなちょっとした質問くらいなので答えてくれることが多いと思います。
手が空いてそうな先生を見つけて聞けるくらいなじめればいいと思います。
そうすることで授業でない日もしっかりとした勉強ができるようになります。
意外と授業よりも勉強になるかもしれませんね。
自習室はうまく利用することで授業をたくさん取らないと!と言うこともなくなりますし、成績も上げやすくなるのではないでしょうか。
まとめ
多くの場合、塾の授業数を増やしたから成績があがるということはないと思います。
どちらかというと、授業を増やすだけで成績が上がるのはレアケースではないでしょうか。
まず、最初にしたいのは勉強時間の確保です。
そのためには、大抵の塾にはある、自習室を利用するのがおすすめ。
自分で勉強できないのに授業ばかりを増やしても仕方がありません。
勉強するのはお子さん本人にしかできません。
塾の先生も親御さんも代わりにはできませんよね。
まずは自分で勉強するということが1番大切だと思います。
うまく自習室を利用するといいですね。