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時間の単位変換を子どもに教える時のコツは?

世の中にあるいろいろな単位の中でも時間は特殊なものです。

数字は10のかたまりができると1つ上の位に上がりますが、時計はそうではありません。

大人は長年時間を何度も何度も見たり、考えたりすることで常識的に判断することができます。

しかし、小学2年生や3年生の段階では、まだまだそのことが非常識に映る子たちが沢山います。

子供たちには意外と時間の単位変換は難しいところでもあります。

今回の記事では、時間の単位換算について書いてみたいと思います。

時間の単位変換の教え方のポイントって?

時間の単位変換の問題でまず抑えておくべきことは、1分が60秒だということです。
当たり前のことですが、数字の常識[1]今まで算数で扱ってきたことと思ってくださいね。から考えると、あり得ない感じですよね。
今までは10あると1つくらいが上がったのに、60って・・・
中途半端な上に覚えにくい、という風に子供たちには見えるのかもしれません。

まずはお子さんに、1分が60秒であることを覚えさせましょう。
大体覚えたら、例題を解いてみましょう。

例題
90秒は何分何秒ですか。

60秒のかたまりを作れるかがポイントです。
90秒は60秒と30秒に分けることができます。
60秒は、1分です。

よって、答えは1分30秒ということになります。

こういう問題の時は、60秒のかたまりが必ず含まれていることが前提です。
この前提がないとすれば、最初に考えたいのは60秒、1分以上かどうかということです。
小学校の問題は素直なので、もちろんこれで解くことができます。
しかし、理解しているのか確認するという意味ではちょっと意地悪をしたくなります。
例えば。こんな事を聞いてみます。

55秒は何分何秒ですか。

これをすぐに55秒!って返せたら、きちんと物事を判断していると考えていいと思います。
60秒のかたまりが見つからない・・・という感じであれば、「何分何秒に単位変換する問題なんだから、60秒のかたまりがあるはずだ」というような問題を作る人の事情から考えていることもあるので注意が必要かもしれません。
「0分55秒」とお子さんが答えたなら、なかなかよく問題を読んでいる感じですね。
別に55秒という答えだけで十分だと思います。
何分何秒か聞かれているんだから・・・なんて細かいことは不要ですよ。

例題
2分10秒は何秒ですか。

1分が60秒ということが分かればすんなりいけます。
\(60\times 2+10=130\)として120秒でもOKですし、
\(60+60+10=120\)としてもOKです。

こちらの問題の方が解きやすいと思います。
とにかく、分を秒に単位変換して、あとは秒の部分と分から秒にした数を足せば答えが出せるんですからね。

練習問題

1、1分15秒は何秒ですか。
2、83秒は何分何秒ですか。
3、1分40秒は何秒ですか。
4、5分は何秒ですか。
5、110秒は何分ですか。

解答と解説

1の解説

1分を60秒になおして15秒と足せば答えが出せます。
\(60+15=75\)
答えは75秒となります。

2の解説

83秒は60秒と23秒に分けることができます。[2]60秒のかたまりがいくつ入っているかを考えると大丈夫だと思います。
答えは1分23秒となります。

3の解説

1分を60秒になおして40秒と足します。
\(60+40=100\)
答えは100秒となります。

4の解説

1分、60秒が5個とみて、
\(60\times 5=300\)
答えは300秒

掛け算が苦手な時は足し算で処理するのも手です。
\(60+60+60+60+60=300\)
こんな感じで解いてしまうのもいいですね。
このくらいの数であれば足し算でもいいと思いますよ。

5の解説

110秒は60秒と50秒に分けることができるので、答えは1分50秒となります。

まとめ

今回の記事では、時間の単位変換について書いてみました。

まず覚える事は、1分が60秒であるということです。
これを知らないと何もできないので、お子さんが上手く解くことができないときは、1番最初にお子さんがきちんと知っているか確認しておくべき知識です。
覚えていないときはまずはここを覚えさせましょう。
1日経つと混乱するときは時間をかけて覚えていってもらえれば大丈夫です。

その後の問題演習は、60秒のかたまりを意識することができるかが大事となります。

小学校3年生で習う時間と時刻の問題の教え方のコツは?分からない時は時計を使ってもいいの?

References

References
1 今まで算数で扱ってきたことと思ってくださいね。
2 60秒のかたまりがいくつ入っているかを考えると大丈夫だと思います。