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小学校3年生で習う時間と時刻の問題の教え方のコツは?分からない時は時計を使ってもいいの?

小学3年生で習う時間や時刻の計算です。

時間の計算で難しいのが、単位が10進法でないことが挙げられます。

大抵の単位が、きちんと10や100、1000という単位で切りあがっていくのに対して、時計の場合は1日が24時間、1時間が60分となかなか分かりにくくなっています。

この辺りからきちんと理解して覚える事がこの単元の学習を進めるための第1歩です。

今回の記事では時間や時刻の計算について書いていきたいと思います。

小学校3年生で学習する時間と時刻の単元

計算を主体で見ていくとどうしても、意味のない数字の丸暗記になりがち。
まずはきちんと言葉の意味を把握させましょう。

時間という言葉は結構難しいですよね。
日常会話では、時刻と同じ意味で用いられることも少なくありません。
ただ算数ではきちんと使い分けがあります。

算数で言う時刻は、何時何分という形で表されるもの。
時間は、何分間という形で表されるもの。
というくらいでいいと思います。

そうは言っても意外と混乱するこの時刻と時間。
算数で言う時刻を「今の時間は?」と聞くこともありますよね。
もちろん、時刻は、「今の時間」を示すモノなので、間違いではないのですが、小学生からすると時間という言葉は混乱しやすいのだと思います。
どうしても混乱してしまうときはこの辺りを踏まえて教えてあげるといいのかもしれませんね。

それでは例題を見ていきましょう。

例題
午前8時から40分後は、午前何時何分ですか。

午前8時から40分後の時刻を答える問題です。
繰り上がりが特別ないのでやりやすいですね。
答えは午前8時40分となります。

解けないときは時計を使ってもいいの?

数字上だけで考えると難しいときは実際に時計を手元においてやってみるといいと思います。
実際に自分で40分間時間をすすめてみて、何時か考えてもらいましょう。
一応、単元的には時間の計算になりますが、まずは実感することも大切です。
どうしても計算だけで解けるようになると、時間が経つと忘れちゃったり、混乱しがちになります。
実際にやってみるというのは、記憶がしっかり定着しやすくもなるので、おすすめです。

また、家の時計がデジタルばかりというときは、家の時計をアナログ時計(長針と短針がある時計です。)に変えるというのがgoodです。
デジタルの時計は読みやすいのですが、それに慣れてしまうと、針のある時計はちょっと読みにくいので慣れてもらいましょう。
習うより慣れろです。

中学受験を考えているのであれば、時計の長針と短針が重なる時刻を求める問題を将来的に解くこともあります。[1]学校ではあまり扱わないと思います。
そのときに時計の針の動き方などに対するイメージがあるのとないのとでは、飲み込みが全く違いますよ。

アナログ時計は、後に役に立つことがいっぱいです。

例題
午後2時30分から40分後は午後何時何分ですか。

先程は繰り上がりがなかったので、単純に足してしまうだけで、良かったのですが、今回は繰り上がりがあるのでちょっと工夫が必要です。
午後2時30分から午後3時までは30分あるので、40分を30分と10分に分けて考えると考えやすいです。

午後2時30分から30分後は午後3時です。
さらに10分後は午後3時10分です。
つまり答えは午後3時10分ということになります。

練習問題

1、午後4時20分から午後5時まで何分ですか。

2、40分間と15分間を合わせると何分間ですか。

3、21時から20分前は何時何分ですか。

解答と解説

1の解説

午後4時20分からあと何分で午後5時になるのかを考えます。
そうするとあと40分で5時になるので答えは40分となります。

2の解説

これは単純に足せばできますね。
\(40+15=55\)となり、55分間となります。

3の解説

21時の20分前の時刻ですね。
時計を用いて一緒に20分前に戻して考えるとイメージが付きやすいと思います。
答えは20時40分となります。
\(60-20=40\)として、20時40分でももちろんOKです。

まとめ

今回の記事では小学3年生の時計についてのでした。

1番にしたいのは時計への慣れだと思います。
確かに理屈で教えることは可能です。
しかし、全く日常で使わない理屈の丸暗記となると小学3年生には難しいモノになると思います。

日常から時計と触れあえる機会を低学年のうちからつくっておくといいですね。

時間の単位変換を子どもに教える時のコツは?

References

References
1 学校ではあまり扱わないと思います。