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計算力がないと算数の成績は上がらない?ドリルや問題集を使って上げる方法はあるけれど、それって必要?

算数のお話を親御さんとするときによく出てくる言葉に計算力があります。

計算力って計算ができる力のことを指すと思いますが、この計算力はどのようにしたら身につくのでしょうか。

今回の記事では、小学生が算数の計算力を上げる方法について書いてみたいと思います。

 算数の計算力とは?小学生が上げる方法はドリル?問題集?

うちの子、算数が苦手で・・・というお話をしているときに登場する計算力という言葉があります。
ネットを見ても計算力がないとダメだという意見がとても多いのですが、実際計算力を身につけるのは必要なのでしょうか。
そもそもどういう状態であれば計算力があるといえるのでしょうか。

計算力があるとできそうなことを書き出してみますね。
・計算がスラスラできる。
・計算を暗算でできる。
・とにかく計算するのが速い!
こんなイメージでしょうか。

こんな感じになるにはどうすれば良いのかについて考えてみましょう。

計算力を身につけるには・・・

計算力を身につけるには、問題を見たときに瞬時に計算をどのようにすればいいのかということを判断する力、またその計算スピードを上げると計算力は付きそうな気がしますね。
と、言うことは、計算ドリルや算数の問題集をたくさんすれば、速くなりそうですよね。

また小学校では100マス計算や、計算プリントなどで生徒同士が競って計算力を磨いているということもあるようです。
練習をすれば早くなりそうですね。

究極は・・・

この計算のスピードが速いのが計算力だとすると、本気でこの計算力を身につけるのであれば、計算ドリルや問題集では限界があります。
その限界を突破できる手段は何だと思いますか。

それはそろばんです。
日本の古い計算機ですね。
もうそろばんを極めている方の計算の速いこと、速いこと・・・
そろばんのいいところは、そろばんそのものがなくても計算ができてしまうことです。
そろばんをしている子に聞くと頭の中にそろばんがある感じなんだそうです。
暗算でありえない速さで、計算をする姿は本当にびっくりしますね。

計算力を早く計算できる力、計算をスラスラできる力と捉えたとき、現実的に計算ドリルや問題集なんてやっている場合ではないのでなないでしょうか。
私はそろばん一択だと思います。

「えー、それはないよー」って思われませんでしたか?
算数に必要なのは計算力だ!と思っても、多分計算力を鍛えるためにそろばんをしようとはならないのだと思います。
そろばんを超えることなんて、いくら計算ドリルで計算したってできません。

それでは、なぜ計算力!計算力!というのでしょうか。
計算力をつけるなら受験を考えていない子にも中学受験過去問がおすすめな理由

算数の成績を上げるのに計算力って必要なの?

そもそも算数の成績をあげるのに計算力って必要なのでしょうか。
そろばんをしないと、算数なんてできるようにならない!という方はまずいないと思います。
しかし計算力は必要だと言われるんです。
でも、計算力最強のはずのそろばんはしないんですよね。
実際、そろばんをしていなくても、算数や数学ができる方もいますし、逆にそろばんをしていても算数や数学ができないという方もいます。
計算力がスラスラ、速く計算することだとすると、そんなに計算力、計算力と言うほど必要なのでしょうか。

実際に小学生と計算で勝負してみると

計算力がないと算数や数学ができるようにならない!という方もいます。
本当なのかなぁとつい疑ってしまう私は、ちょっと実験をしたことがあります。
小学生と計算のスピードの勝負をしてみたんですね。
この勝負に勝った方が計算力があるはずなんです。
ちなみにどんな子たちかというと、中学受験をする訳でもない普通の小学生の子たちです。
塾でもそんな難しい内容も扱う訳でもない、小学校で習うことよりもほんの少し難しい内容を扱うくらいな子たちです。

結果はどうなったと思います?
ちなみに小学生5人+私の6人での勝負です。

見事に惨敗しました・・・
やばいですね。
小学生、計算がめちゃくちゃ速いんです。
そんなぎりぎりという勝負でもなく本当に惨敗です。

こんなにも負けるとは思っていなかったので(せめて良い勝負にくらいなるのかな?と思っていたのですが・・・)、もう1度計算力勝負をしましたが、またまた惨敗・・・
計算力は小学生の方が上のようです。
ということは、小学生たちの方が私よりも算数に限ってであればできないとおかしいですよね。
せめて同じくらいできるはずです。
しかし、そんな感じは全くないんですね。
計算ができるからって算数の飲み込みが良いわけでも、理解が深いわけでもないんです。

つまり、計算力がないとダメだというのは、噂に過ぎないのではないでしょうか。
計算力が大事だ!という方の中には、計算ドリルや計算の問題集、100マス計算をすることで劇的に成績が上がったという子がたくさんいるのでしょうか。
算数や数学において、計算は所詮その1つの要素に過ぎないものだと思います。
あまり計算力という言葉に振り回されない方が良いと思います。

まとめ

今回の記事では、小学生が算数の計算力を上げる方法について書いてみました。
うちの子には計算力がないなぁ
計算力を計算ドリルなどをバンバンしてつけなくっちゃと思っている親御さんもたくさんいます。
しかし、本当に計算力がないと算数は理解できないのでしょうか。

計算力は、多くの場合、計算を速くする力を指す用語だと思います。
しかし、小学校では単に速く計算することが求められますが、中学、高校と進学するにしたがって単に速く計算するというだけでは計算することができなくなってしまいます。
そのため、小学校で計算が速かったということが、数学が得意ということに結びつきにくいです。
場合によっては、ある程度の点数を取ると言うことを目的にしてしまった子の中には、文章問題など計算以外の要素の入る問題を捨て、計算問題のみに生きるという荒技を覚えてしまう子もいます。
そんな子が後に数学が得意になるということは皆無でしょう。

あまり計算力、計算力とこだわらずにもっとおおらかに勉強をすすめても良いのではないでしょうか。
色々な理屈が分かると計算練習をしなくても計算は速くなりますし、文章問題などを考えるのも楽しくなりますよ。
小学生の算数の成績を上げたいなら基礎問題をさせればいいの?