子供に勉強して欲しい!
そう思う親御さんは多いと思います。
しかし、その想いとは裏腹に子供たちは遊んでばかり。
勉強すると言っても学校から出る宿題くらいしかしないと、嘆かれる親御さんが多いのではないでしょうか。
子供たちを勉強させるってとても難しいですよね。
勉強させようと思ったときに、1番簡単そうなのはご褒美大作戦です。
結果を出したら、何かしたら、ご褒美をあげるというものです。
なんとなくモノやお金で釣るのは…と思っても、他に手段がない!なんてこともあります。
今回の記事では、ご褒美をあげてお子さんを勉強させることについて書いてみたいと思います。
子供へのご褒美は勉強でも使える?
「うちの子全く勉強しないんです」という親御さんは結構多いと思います。
好きこのんで勉強したい!という子はあまりいないのではないでしょうか。
それは自分の子供時代を思い浮かべれば分かることだと思います。
「僕は勉強して一流大学に行って、一流企業に入社するんだ!」
そんなことを考えていましたか?
「勉強が1番大事だ!」
そんな風に考えていましたか?
そんな方はあまりいないと思います。
私はどうすれば勉強せずに済むのか、どうやってすると楽に宿題ができるのか、なんてことばかり考えていました。
本当にイヤでしたね。
そんなことを考えてみると、勉強は基本的にはしたくないもののはずです。
お子さんも同じように感じているのではないでしょうか。
一応、イヤでもしないといけないもの、という認識はお子さんにもあると思います。
そんなお子さんに勉強の必要性を延々と話しても勉強をするようになることはないと考えられますよね。
そうなってくると、お子さんを動かす有力な手段と言えば、ご褒美!
しかし、ご褒美は賛否が結構分かれるモノですよね。
モノで子供を釣るのはよくないという意見もある一方で、別にいいと言う方もいます。
さてさて、ご褒美で子供を勉強させるのは良くないことなのでしょうか。
子供にご褒美はだめ?
ここは親御さんの価値観としか言いようがありません。
子供にご褒美をあげることが、「いい」、「悪い」というのはとても難しいところです。
もし、ご褒美を完全否定するならば、小学校で計算ドリルや漢字などをしたときに先生から貰うシールなどもダメということになるでしょう。
意外とシール1枚に子供たちは一生懸命になります。
ここで、分けて考えたいのは、ご褒美が、「いい」「悪い」という大人の感情的な部分と、ご褒美を渡すことで効果があるのか、それとも効果がないのかという部分です。
ご褒美がいいのか悪いのかという感情面は個人個人が意見を持っていればいいのではないでしょうか。
どちらが正しいということもありませんしね。
・小学生に勉強のご褒美をあげたときのデメリットは?
ご褒美をあげることで効果はあるのか
1番興味があるのは勉強にご褒美を取り入れることで何か効果があるのかないのかということではないでしょうか。
ご褒美をあげる対象というのは大きく分けると2つのものがあります。
「テストで80点以上であれば○○を買ってあげる」といった結果に対するご褒美と、「ドリルをしたら○○を買ってあげる」といった行為に対するご褒美です。
結果に対するご褒美は上手くいく?
「○○したら」というご褒美は、うまく行く事が極端に少ない印象です。
どうしても「○○したら」に入る言葉が目標値になってしまうことが原因だと思います。
1回目や2回目くらいだと頑張れるかもしれませんが、毎回達成するのは無理であればどうでしょうか。
ご褒美がもらえるから頑張ろうというよりも、もう頑張っても無理だから頑張っても・・・となってしまいがちです。
そうでなくても、目標をたまたま達成できることがないか期待したり、目標を下げてもらうことに一生懸命となりがちです。
それを考えると、結果に対するご褒美作戦を効果的にするには絶妙な目標設定が必要になります。
目標設定によっては、うまくいくこともあると思いますが、なかなかうまくいったという話は聞いたことがありませんね。
行為に対するご褒美は上手くいく?
行為に対するご褒美の特徴は、「○○すれば」というところに対してご褒美がもらえることにあります。
つまり、「すれば」良いんですね。
成果なんて出す必要はありません。
きちんと「すれば」必ずご褒美がもらえるという点が大きく違います。
これだと、お子さんを動かしやすいですね。
すればいいんですから。
問題はやらせる内容
親御さんの目的はご褒美を使ってお子さんを勉強させてテストで良い点数を取らせることですよね。
逆にお子さんの目的はご褒美です。
テストの点数ではありません。
つまり、ここで問題となるのは何に対してご褒美をあげるのかと言うことです。
選定内容によって、成績に繋がるか繋がらないかということがでてきます。
やらせる内容としては、学校で渡されたドリルや問題集が中心でしょうか。
市販の問題集であれば難しくない、解きやすい問題集がオススメです。
間違っても文字が多いものや中学受験向けのような問題集は選んではいけません。
難しそうだから、やっても終わらないからしない!となりがちです。
あくまで勉強することが目的だと捉えるくらいがちょうどいいですよ。
あまり欲張らずに、ちょっとしたステップを踏んでもらうためと考えるのがいいですね。
親として、1番求めたいのは、テストなどの結果ですよね。
きちんとお子さんがやっているのに結果が出ないときは何をやらせるかを考え直すといいと思います。
やったことがテストに出ていない、やっただけで覚えていない、など様々な原因が考えられます。
もしかしたら、問題集が子供にあっていないということもあるかもしれません。
ここは、テストとその間違え方から次の戦略を立てていきましょう。
この時に、子供に対してやり方が悪いなどの批判はしないほうがいいと思います。
あくまで子供は勉強をするという責任を果たした状態です。
褒められることはあっても叱られる、怒られるということはあり得ないでしょう。
あくまで結果に対する責任は親御さんにあります。
だってやることを指定したのは親御さんですからね。
やるべきことをやったのに、怒られちゃやる気を失うのは必然でしょう。
テストの結果で怒ってはいけません。
子供が約束を守ったということは結果には責任がないと思います。
責任を負わせたところで点数は出ませんが…
テストが嫌になることが落ちでしょう。
まとめ
今回は子供を勉強させるのにご褒美を使うのはどうかということについて書いてみました。
よくあるのは結果に対するご褒美だと思います。
過去に見たことのあるご褒美は、「100点が取れたら、1000円あげる」というようなものが多いです。
中学生や高校生だと「ライブのチケットを買ってあげる」というご褒美も見たことがあります。
「海外旅行に行く」という子もいましたね。
ここまでくるともう、代わりにテスト受けたい!と思ってしまいます笑
ご褒美恐るべしです。
しかし、ご褒美がいくら魅力的とはいっても、その条件が達成不可能な目標であればやる気にはつながりにくいです。
大人でもそうですが、無理難題を提示されてそれができればご褒美!といわれてもやる気なんてでませんよね。
お子さんもその辺はきっと同じだと思います。
そういう意味では、「行為に対するご褒美」の方が一定の成果は出しやすいと思います。
・小学生の勉強のやる気を引き出すご褒美と目標設定の仕方とは