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小学校入学前の先取り学習は必要なの?早期教育は意味がないとか害があるとか言われるけど…

幼稚園から小学校に上がるというのは親御さんにとっても子供たちにとっても大きな変化です。

みんなで毎日仲良く遊ぼうね!という生活だったのに、国語や算数のお勉強をしっかり頑張ろうねという生活が始まることになります。

学校に行き出すと、授業に加えてテストがあり、きちんとついていけるかなぁと親御さんとしては心配になってしまうこともあるかもしれませんね。

最近では幼稚園の段階から、文字を書けるようになっていたり、算数がある程度できるというお子さんも少なくないのではないでしょうか。

ただ、先取り学習や早期教育には否定的な意見もあり、実際どうすればいいのかなぁと悩んでしまうこともありますよね。

今回の記事では、小学校入学前の先取り学習について書いてみたいと思います。

小学校入学前に早期教育や先取り学習はしておいた方がいいの?

最近の幼稚園などでは早期教育や先取り学習をしているところが結構あります。
小学校に入学するときには、掛け算ができたり、文字が書けたり、漢字が書けるなんて子もいます。
なかなかすごいですね。

確かに幼稚園児でそこまでできるとすごいのですが、うちの子は特に何もやっていないよーという親御さんはそんなお子さんを見て不安になることもあるのではないでしょうか。
ただ、ネット上を見てみると早期教育というのは賛否がかなり割れるところです。
早期教育は意味がない!という方もいますし、意味がないを通り越して弊害がある!という方もいます。
一方で、意味はあると考えている方もいて、なんだかよく分かりませんね。

早期教育をしても、結局最後には小学生のうちに周りの子から勉強内容は追いつかれてしまうということも言われます。
さて、どちらの方がいいのでしょうか。
早期教育をしたほうがいいのか、しないほうがいいのか考えてみたいと思います。

早期教育はダメなの?

早期教育がいい、悪いという前に、個人的に不思議に思うのは、早期という言葉です。
早い時期という意味なのですが、「早い」と言えるなら勿論、「遅い」と言えることもあるわけです。
さらには標準、丁度いいと言われるところもあるはずです。
だいたい、小学校の進度が標準になります。

早期教育、遅期?教育、標準教育・・・
言葉って難しいものですね。

もし早期教育が悪だとすると、その逆はどうなるのだろうかという疑問も湧いてきます。
小学校の進度よりも早ければ害になり、遅いと…害なんでしょうか。
それとも、利益となるのでしょうか。
そんなことを考えていくと、学校の進度が最適ということになるのでしょうか。

しかし、学校の進度が最適だと考えるとおかしなことが起こります。
1学年という単位を作った段階で、子供たちの成長の度合いが大きくて1年ほどずれていることになります。
具体的に例を挙げると、同じ年の4月1日生まれの子と4月2日生まれの子。
生まれた時期はほぼ同じなのに、学年を見てみると、1日生まれの子は2日生まれの子より1学年上として扱われることになります。
言い換えると、同じ時期に生まれたのに、勉強する内容が1年分早い、遅いという状況が生まれるわけです。
そう考えることもできるのに、1つの進度が正解という答えがあるというのは、おかしいですよね。

そう考えていくと、早期という考え方そのものが問題になる気がします。
実際、学校の進度とずれたということで、そんなに大きな害になるとは考えにくいと思います。

どうせ追いつかれる

早期教育をしたところで、どうせ周りに勉強面は追いつかれるとよく言われます。
これは、実際にそうなりやすい気がします。
しかし、早期教育が悪いから勉強は追いつかれるのかというのはどうなんでしょうか。

ちょっと考えてみれば分かるのですが、先に進んでいるから追いつかれるんですよね。
小学校でまだ習っていないことを、知っているから追いつかれるという状況になってしまいます。
逆に、先に進んでいない子供たちが追いつかれるということはありません。
と、言うことは勉強面において、「追いつく」「追いつかれる」という関係で見ると、早期教育は不利ということになりそうです。

なぜ、先々を調子良く勉強していたのに追いつかれてしまうのでしょうか。

せっかく早期教育で先に進んだのに追いつかれちゃうの?

どうせ追いつかれてしまうから早期教育は無駄という意見が結構多い気がしますが、追いつかれるのは当然だと思うのです。

なぜ先取って学習したのに追いつかれてしまうのかを簡単に考えてみますね。

ちょっと例え話をします。

今、A君とB君が家から駅に行こうと思ったとします。
B君が出発する10分前にA君は家を出ます。
その後B君が家を出ました。
A君が途中で待ってくれていたので、B君はA君に追いつくことが出来ました。

はい、A君はB君に追いつかれちゃいました。
なぜでしょうか。

答えは簡単で、A君が待っていてくれたからですよね。

早期教育が追いつかれる原因もこれが多いのではないでしょうか。
早くに先々を学んだ子供たちが待ってくれることが原因だと思うのです。
小学校入学後もしっかり先々を勉強していけば、そう簡単には追いつくことができないはずです。

しかし、この先々をずっとやっていくというのが現実的には難しいです。
なぜ難しいのかというと、1日の多くの時間を過ごす小学校で、もう分かっていること・知っていることに時間を取られてしまうからです。
早期教育を進めた上で、周りに追いつかれないようにするには、分かっていることを1日中座って聞き、放課後に勉強し小学校で習うよりも速いスピードで、学習をすすめていくことが、必要になります。
多くのお子さんにとって、ずっと先に先に学習をすすめていくということは現実的ではありません。

早期教育で先々を習っていても追いつかれるのは必然だと思います。

早期教育を成功させるには…

早期教育を成功させるにはどうしたらいいのでしょうか。
公立小学校に通わせることを前提とした場合、それは不可能に近いのではないかと思います。
1日の大半を知っていることに費やすという生活で、早期教育の成功ができるとすればすごいことです。
早期教育をし続けていくという覚悟が親御さんに必要なのかもしれませんね。

早期教育をしてないけど大丈夫?

小学校に入学すると周りのお子さんがとんでもなくできるということは、あるかもしれませんね。
ただ、大抵のお子さんは、小学校の授業がペースメーカーになります。
ということは、基本的には大分先ではありますが待ってくれているということになります。
このように考えてみると、先どって学習をしないと…と、焦らなくてもいいと思います。

まとめ

今回の記事では、小学校入学前の早期教育や先取り学習について考えみました。

早期教育はあまり意味がない意見が多い気がします。
このことって、本当にそうなのかなぁと思ってしまいます。

個人的には先を勉強したから良くないことが起こるというよりも、早期教育を進めて、目に見える形の評価に親御さんが固執してしまうことが害になる原因になるのではないかと思うのです。
テストの点数になるところ以外は価値がないような扱いをしていくと、世の中の大半のことは意味がないものになってしまいます。
早期教育がいいとか悪いとかというよりも、そのバランスではないでしょうか。

小学校入学前のお子さんが足し算の問題を解きたいと言い出した時に、早期教育は後々害になるから、そんなことはまだしなくていいとは言わないと思います。
お子さんが電車に興味を持っているのに、駅名をたくさん覚えていたら、まだ早い!となるのでしょうか。
なりませんよね。(いつが適切なのかも分かりませんが。)
基本的によほど極端なことをしなければ、早期教育が害になるということはないのではないでしょう。
大抵のことは良いこともあれば悪いこともあります。

お子さんには点数になることや先々小学校で習うことばかりを学ばせるのではなく、色々なことを体験したり、勉強したりというバランスを考えながら学習していくといいと思います。