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小学生の勉強できない子の原因は思い込み?塾に行けば成績は上がるの?

小学校で習う内容はとても基礎的な内容が多いです。

基礎的とはいえ、みんながみんなできるかと言えばそうでもないのが周知の事実ではないでしょうか。

どうしても勉強ができない子への対処としては、学習塾に行かせたり、家庭学習をさせたりということが多いと思います。

さて勉強ができない小学生の子が勉強すれば本当にできるようになるのでしょうか。

今回の記事では、小学生の子供が勉強ができないときにどうすればいいのかについて書いてみたいと思います。

小学生の勉強できない子も塾に行くとできるようになるの?

小学生のお子さんが勉強が苦手・・・となってしまうと、どうすべきか悩みますよね。
まずは家庭学習をきちんとすれば、勉強ができるようになるのかなぁ・・・
学校の宿題をきちんとすれば、勉強ができるのようになるのかなぁ・・・
中学校や高校など進路を考えれば勉強ができないということはあまりいいことではありませんよね。
勉強ができるだけで色々な進路を選ぶことができますからね。

なんとか勉強できるようになって欲しいとは思って勉強させたり、塾に行かせたりしてもなかなかうまくいかないということの方が多いのではないでしょうか。
小学生の勉強ができない子を見ていてたまに勉強してもできるようになりそうにないなぁ…
その勉強を続けても無駄になっちゃうんじゃないかな…というように見えるお子さんがいます。
別にその子に能力がないとか、そういう馬鹿にした意味ではなく、そう思うこともがあるんです。

思い込みが激しい?教え方が悪い?

学校の先生がこういったもん!

お子さんと勉強の話をしていてこういう話になってことはないでしょうか。
塾で算数を教えていて、「学校の先生がこういったもん!」と生徒に言われる事態は結構あります。
子どもたちに、やり方が違うよと指摘したときなんかには、そういう台詞が返って来やすいものです。
学校の先生がそういったんだから、私は、僕は悪くない!とでも言いたげなんですね。

勉強ができない子の中にこの先生が言った内容に固執するというのでしょうか、縛られるというのでしょうか、そのやり方でなんとかしようとするお子さんが一定数いる気がします。
先日は、内法(うちのり)が関係する体積を求める問題で、面白いことを言われました。
「2cm引いて掛けたらいいんでしょ。」

??

ちなみに問題で与えられている数字は、厚みのある板で作った容積を求める問題なのですが、与えられた数字はすべて内法の長さ・・・
つまり、そのまま、縦×横×高さをすれば、容積が求められる問題なんです。
「板の厚さ関係ないやん!」という言葉を呑み込んで、なぜそうするのかを小学生の子に尋ねてみると、
「内法の問題では全部から2引いて掛けたらいいって、学校の先生に教わったもん」
多分、そんな風に学校の先生が教えたわけではないと思うのですが、しっかりそのときの言葉を曲解?勘違いして覚えてしまっているようなんです。

「そんないつも同じ数を引いて掛けるなんてあり得ないやろ?」
と答えると、
「それで解けたからこの問題もそれで解く」
とのこと。

残念なことにその与えられた縦と横と高さの長さを掛ければ答えがでるんですね。
しかも与えられた長さが、30、50、40のようなきれいな数なんです。
つまりこの問題では、\(30\times 50\times 40\)とすれば終わりなのに、与えられた数から2を引いて掛けるため数が大変なことになっていきます。
\(28\times 48\times 38\)の計算を一生懸命しています。
しかし、必要な計算は、\(30\times 50\times 40\)なんです。
そもそもが違うから答えが合わないよと折角注意しているのに、
「学校の先生が2を引いて掛けると言った」
と譲ってくれません。
もはや神のお告げを信じ切った信者なんですね。

何度も同じ計算をして、なおしてくれません。
最終的にはできたのですが、もう算数なんて範疇ではない気がします。

思い込みで算数ができない?

これはどういうことかというと、算数って論理的な科目だと思います。
しかし、先ほどの内法の小学生は、先生が言ったかどうかという点をとても重要視しています。
これは勉強ができない子の中に一定数いる気がするのですが、先生の言葉を事実として受け止めて、それを覚えることが勉強だと思っている子がいるのでは?と思うのです。

算数の理屈的に正しいということではなく、先生が言ったから正しいという認識をする子たちが結構いるのではないでしょうか。
そんな子たちがまず気づかないといけないのは、先生が言うことが正しいという訳ではないということです。
先生が正しいと言うから正しいのではなく、学問的な裏付けや理由があって正しいとなると知ることが勉強ができるようになる一歩な気がします。

勉強ができるという子は、論理的に正しいかどうかを考えて判断している子が多いです。
なぜ?ということを追求する子はできることが多いですね。
逆に事実を欲する子は、勉強ができなくなるのは想像に難くないのではないでしょうか。

まとめ

今回の記事では、小学生の子供が勉強ができないときにどうすればいいのかについて書いてみました。
勉強させれば成績くらい上がるんじゃないかなと思われがちですが、勉強でもないもっと手前の段階で躓いてしまっているお子さんは結構いるのではないでしょうか。
先生が言うから正しいというのが勉強ではないということに気づけると、色々なことに興味が持てるようになるのではないでしょうか。
先生はAだというけど、私はBだと思う。
なぜなら・・・
と自分なりに考えることはとても大切です。
例え、その内容が間違っていても、その間違えたことから学べることはとても大きなものになると思います。
きちんと学べるようになると勉強も楽しくなるかもしれませんね。