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1億より大きい数のような桁が多い数字を漢字から直して書くコツは?

前回の記事では、大きな数の読み方について書いてみました。

ここまでは結構うまく行くお子さんが多いのですが、難しいのが読み方を数字にする問題です。

読めるんだから書けるだろうと思っていたら結構間違えます。

特に数字がイメージできないくらい大きな数なので間違いに気づけないというのも原因にあるのかもしれません。

しかし、数字は桁を間違えてしまうと、とんでもなく大きな間違いだったりします。

ツイッターなどで誤発注でたくさん商品が届いたよーというような場合も桁の間違いが多いのかもしれませんね。

たった1文字が侮れません。

今回の記事では読み方から数字で表すコツや教え方について書いてみたいと思います。

桁が多い数字を漢字から書いてみよう

大きな数を漢字に直すというところでつまずいてしまうということはそんなに多くはないのですが、これが逆になると結構難しくなります。
4年生で習う1億より大きい数の単位の表し方や読み方の教え方は?
ただでさえイメージがつかない大きな数字の上に、漢字で書くと意外と長い数字の読み。
漢字を読んでその読みから数字にしていくので、ミスが増えてしまいます。
あっ!?間違えた!と勘違いのような感じで答えを直す子が多いのですが、勘違いやケアレスミスではないことが多いものです。
子どもたちをみていると、間違える子は何度も間違えますし、全く間違えない子もいます。
ケアレスミスで片付けるのは少し危険な気がしますね。

それでは例題と使って考えていきましょう。

例題
次の数を数字で書きましょう。
(1)二千八百三十三億五千七百二十一万四千七百五十五
(2)四百二兆七千八百三億八百三十万

(1)からみていきましょう。
(1)は結構分かりやすいと思います。
そのまま数字を並べていけば答えを書くことができます。
答えは、283357214755となります。

次に(2)をみてみましょう。
(2)はとてもミスが多くなりがちです。
例えば40278038300000という感じで間違えてしまうことが多いです。
間違いといっても見た目では、分かりにくいものです。
なぜこの問題が難しいのかというと0が入ることです。
例えば1503を読んでみると、「千五百三」と読みますよね。
このとき十の位の0を読まないのは分かる子がほとんどです。
これはやはり普段使い慣れている数字の範囲だから、そんなに意識せずに読むことができますし、「千五百三」と聞いて1503と書くことはさほど難しいと感じることはないと思います。

しかし、これが億や兆という大きな数までの話になってくると、話が変わってきます。
もう実感できるはずもありません。
大人だって難しいのですから小学生のお子さんに実感なんてないと思います。
「千五百三」を153と書けばおかしいということが分かっても、「四百二兆七千八百三億八百三十万」を40278038300000と書いてもおかしいなぁと感じることなんてまずできないでしょう。
できればそれはちょっとした特殊能力かもしれませんね。

ただ実感できないと大きな数字を読めない、扱えないということでは困ってしまうので、大きな数の読み方から数字にするときにはちょっとした工夫をすることで楽に数字にすることができます。
まずはこんな感じで位を書いてみましょう。

この表に数字を書き込んでいきましょう。
まずは「四百二兆」を書き込んでみましょう。
兆とあるので、赤い四角で囲んだ所に「四百二」と数字で書きます。

さらに億のところを見てみると、「七千八百三億」となっています。
赤の四角で囲んだ所に「七千八百三」と数字で書き込みます。

次は万のところを見てみると、「八百三十万」となっています。
赤い四角で囲んだところに「八百三十」と数字で書き込みます。

あとは下四桁には何も書いていないのでそのまま0を4つ書き込みます。

0は読まないは分かっても・・・

数字の0は読みませんよね。
例えば「10200」を読むと一万二百と読みます。
数字から漢字になると0を読むという習慣がそもそもないので間違えるということは少ないです。
しかし、逆に読みから数字を書くとなると、0を読まないということを意識するか、位を意識するかしないと桁が多くなればどうしても間違えてしまいます。
この時の間違いはちょっとした間違いに見えるのでケアレスミスやちょっとした勘違いくらいに考えてしまいがちですが、意外と分かっていないという事が多いです。
小さな数ではできても大きな数でできなくなるというのは、やはり慣れの問題だと思います。
ただ難しいのが、じゃ、慣れればいい!となるとどれほどの練習が必要なのかが問題になりますし、大きな数をイメージできてできているという子には今のところ会ったことはありません。
数字がこんな風にできているんだという数字の構造をつかむことを目標にするのが1番ではないでしょうか。

そのためには、読み→数字を書く際には、慣れるまで位を先に四角で書いてから書くのもいいと思います。
先に位を紙に書かせると思いの外すんなりできることが多いですよ。
どうしてもお子さんが大きな数を書くことができないというときは、一旦四角を書いてみて考えるようにすると良いのではないでしょうか。

まとめ

今回の記事では読み方から数字で表すコツや教え方について書いてみました。
やはり1番のおすすめは先に位を書いてそこに数字を書き込んでいくやり方ですね。
どうしてもぶつぶつ読んで考えみたりなんとなくしていくと、どうしても0が抜けてしまうことが多いです。
しかも、0が抜けたことになかなか気付けない・・・
そうなってくるとまとめて、バツがいっぱいとなりなんか大きな数やだなぁとなってしまいます。
ちょっと面倒ですが、先に位を書いてしまうというのはおすすめです。